ホーム > ブログ > 復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?(その8)
2022年04月20日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?」の8回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラム終了後(復職支援プログラム終了後)の関与〗
リワークプログラムが終了(復職支援プログラムが終了)すると、休職から復職(休職からリワーク)となるが、ここで大事な点はリワークプログラムの終了(大事な点は復職支援プログラムの終了)ではなく、復職は新たな再スタート地点(リワークは新たな再スタート地点)に過ぎないことです(図2)。復職後(リワーク後)にもフォローアップのためのリワークプログラム(フォローアップのための復職支援プログラム)を持っている復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科医療機関(心療内科医療機関)も多く、メンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)による再休職予防へのフォローアップ・リワークプログラムの寄与度(フォローアップ・復職支援プログラムの寄与度)は高いです。そして何より大切なのはメンタルヘルス科主治医(心療内科主治医)によるメンタルヘルス疾患(心療内科的健康疾患)のフォローです。
◇図2 リワークプログラムの治療構造(復職支援プログラムの治療構造):特にメンタルヘルス科主治医の関与(心療内科主治医の関与)は①と⑤で強く、リワークプログラムの関与(復職支援プログラムの関与)は②③④⑤で強い。復職時期(リワーク時期)は④と⑤の間が多い。
『①生活リズムの回復⇒メンタルヘルスの回復(心療内科的健康の回復)(メンタルヘルス科外来診療(心療内科外来診療)、生活指導)
②集団へなじむ、メンタルヘルス疾病教育(心療内科的健康疾病教育)、生活指導
③内省を通じての気付き(メンタルヘルス不調者(心療内科的健康不調者)による自己分析)
④心理リワークプログラム(心理復職支援プログラム)、集団リワークプログラム(集団復職支援プログラム)(役割、コミュニケーション)
⑤フォローアップ・リワークプログラム(フォローアップ・復職支援プログラム)セッション、認知行動療法、メンタルヘルス(心療内科的健康)疾患フォロー
⑥メンタルヘルス疾患治癒(心療内科的健康疾患治癒)』
メンタルヘルス科専門医(心療内科専門医)によるメンタルヘルス科治療(心療内科治療)は復職後当面の間(リワーク後当面の間)は続きます。復職後経過(リワーク後経過)が良いと会社では復職時(リワーク時)の就業制限が解除されてきます。復職後半年から1年(リワーク後半年から1年)のうちにも周囲の上司や同僚もメンタルヘルス不調者本人(心療内科的健康不調者本人)が休職していたことを忘れたかのように業務上の忙しさが戻ってきます。メンタルヘルス不調による休職(心療内科的健康不調による休職)前と同じようなストレス場面も出てきます。業務過多によるストレス時に通常は薬物療法の減薬はしないです。ストレス状況が続き、十分にメンタルヘルス症状(心療内科的健康症状)が安定していることを確認してから、徐々にメンタルヘルス科治療薬(心療内科治療薬)の減薬を始めます。メンタルヘルス科治療薬の減薬(心療内科治療薬の減薬)を繰り返していけば、薬物療法は終了します。通常にストレスにさらされながらもメンタルヘルス疾患は再燃(心療内科的健康疾患は再燃)しないメンタルヘルス状態が観察(心療内科的健康状態が観察)されるが、その時点がメンタルヘルス疾患治癒(その時点が心療内科的健康疾患治癒)です。復職支援施設を併設(リワーク施設を併設)しているメンタルヘルス科専門医療機関(心療内科専門医療機関)に転院してリワークプログラムをはじめて3~5年(復職支援プログラムをはじめて3~5年)くらいのうちにこのようなメンタルヘルス状態(心療内科的健康状態)へと進んでいきます。もちろんこれは理想的にうまくいった場合であり、メンタルヘルス不調により再休職する場合(心療内科的健康不調により再休職する場合)ももちろんあります。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。