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精神障害に対する薬物療法の意義と役割について

薬物療法の位置づけ

精神疾患の成因や病像形成には、生物学的(脳科学的)要因、心理的要因および社会的要因の3つの要因が関与しています。精神科の治療方法は、これらの3要因に対応して、生物学的(脳科学的)要因に働きかける薬物療法や電気療法、心理的要因に働きかけるカウンセリングなどの精神療法、そして社会的要因に働きかけるリハビリテーションや社会復帰プログラムなどの社会的治療法があります。

このなかで薬物療法は最も基本となる重要な治療法であり、統合失調症や気分障害においては、薬物を用いずに治療を進めることはきわめて例外的です。神経症圏の疾患に対しても薬物療法が併用されることが多いです。また、薬物治療による症状の改善は、介護や看護の介入を容易にし、精神療法や社会復帰プログラムへの円滑な導入につなげることができるという大きな意味をもっています。

薬物療法の目的(一症状改善と再発予防一)

治療は症状のピークから始めることが多いです。薬物療法の第一の目的は幻覚、妄想、不隠、興奮、抑うつ、躁、焦燥、不安、緊張、強迫、不眠などのさまざまな症状の改善にあります。

療法の第二の目的は、症状が安定した後の再発予防です。精神疾患の相当数が再発性の疾患です。幸い、抗精神病薬にも、抗うつ薬にも、気分安定薬にも、症状を改善する作用だけでなく、再発を予防する作用もあります。再発が予想される場合には、維持療法へ導入しなければならないです。薬物の不用意な中断は再発につながりやすいです。

薬物療法の歴史と現在

薬物療法は、1952年のフランスの精神科医 Delayと Deniker による抗精神病薬の発見に始まります。1950年代には三環系抗うつ薬が発見され、リチウムの抗操作用も確認されました。以来半世紀間の精神薬理学の発展は目覚ましく、薬物の脳内作用点が明らかとなり、作用機序が研究され、副作用が軽減された優れた薬物が次々と臨床導入されてきました。現在では、非定型抗精神病薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA) などの新世代の薬物が、多くの場合の第一選択薬となっています。

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