ホーム > ブログ > 復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?(その1)
2022年02月12日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回から「復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?」というタイトルで、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
リワークプログラム(復職支援プログラム)とは、メンタルヘルス疾患(心療内科的健康疾患)とりわけメンタルヘルス障害(心療内科的健康障害)によって休職しているメンタルヘルス不調者(心療内科的健康不調者)を対象とする復職プログラムで、メンタルヘルス科医療機関のデイケア(心療内科医療機関のデイケア)などで再休職の予防を最終目標とするメンタルヘルス科治療(再休職の予防を最終目標とする心療内科治療)のための職場復帰プログラムです。現在、日本全国で220ヵ所以上のメンタルヘルス科医療機関(220ヵ所以上の心療内科医療機関)でリワークプログラムが実施(復職支援プログラムが実施)されています。そのようなリワークプログラムの発展(復職支援プログラムの発展)の経緯を検討すると3つの大事な要素があると考えられます。それは、①集団療法であるという点、②心理療法がリワークプログラム化(復職支援プログラム化)されていること、③時代性という背景、です。つまり、リワークプログラムは単なる集団療法(復職支援プログラムは単なる集団療法)ではなく、集団療法と心理療法が一体として提供されていることが重要です。リワークプログラムを必要(復職支援プログラムを必要)とする背景として、メンタルヘルス障害圏(心療内科的健康障害圏)のメンタルヘルス疾患の非定型化(心療内科的健康疾患の非定型化)を基とした広がりや発達障害などを背景とするメンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)による休職者が増加した社会的背景があったことも関係しています。また、リワークの分類(復職支援の分類)には、メンタルヘルス科医療機関(心療内科医療機関)で行われるメンタルヘルス科治療(心療内科治療)としての医療リワーク(医療復職支援)、メンタルヘルス(心療内科的健康)障害者職業センターで行われる職業リハビリテーションとしての職業リワーク(職業復職支援)、そして、職場やEAPで行われる復職可否(リワーク可否)の見極めを行う職場リワーク(職場復職支援)に分けられ、それぞれリワークの役割(復職支援の役割)が異なることが指摘されます。リワークプログラムの概要(復職支援プログラムの概要)では、リワークプログラムの治療構造(復職支援プログラムの治療構造)についても言及し、復職後(リワーク後)にはじめてスタート地点に立つという意味で、復職後のフォロー(リワーク後のフォロー)とメンタルヘルス科治療も重要(心療内科治療も重要)である点に触れます。また、次回以降では、リワークプログラムの概要(復職支援プログラムの概要)やリワークプログラム終了後(復職支援プログラム終了後)の就労継続性を指標としたアウトカムデータも示し、今後のリワークプログラムの課題(復職支援プログラムの課題)についても述べます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。