ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その54)
2019年06月26日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の54回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅵ)
◎復職(return to work)(リワーク(return to work))③
~復職後(リワーク後)も、復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関のリワークプログラムでフォロー(復職支援プログラムでフォロー)する~
⇒職場に復職後(職場にリワーク後)、メンタルヘルス科外来への通院や復職支援施設への通所(リワーク施設への通所)でフォローアップ・リワークプログラム(フォローアップ・復職支援プログラム)を受けることが、復職後の職場で直面(リワーク後の職場で直面)したメンタルヘルスの問題や悩みを復職支援の一環(リワークの一環)として解決していくうえで有効です。リワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)どうしのピア・カウンセリングも、リワークプログラムで適切におこなえ(復職支援プログラムで適切におこなえ)ばメンタルヘルスの支えや復職後の支え(リワーク後の支え)になります。
■復職後の戸惑い(リワーク後の戸惑い)にリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)ひとりでは対処しきれない
⇒復職後、なにか問題に直面(リワーク後、なにか問題に直面)しても、メンタルヘルス相談や復職支援相談できる場(リワーク相談できる場)は意外に少ないものです。頭のなかで思いえがいていた復職(頭のなかで思いえがいていたリワーク)と、実際の復職(実際のリワーク)では、違うことがたくさんあります。復職後しばらく(リワーク後しばらく)は戸惑うのが当たり前。復職直後(リワーク直後)は、忙しく働く同僚のなかで、まだリワークプログラム参加者本人(復職支援プログラム参加者本人)ができることも少ないため、無力感をもちやすいです。
例えば、「職場に行くだけで疲れる。仕事をがんばるところまでなかなかいかない」「作業や会議のスピードが思っていたよりも速い。ついていくのが大変」「メンタルヘルス状態の回復度、つまり復職準備性(リワーク準備性)を過信して、復職直後に仕事を引き受け(リワーク直後に仕事を引き受け)すぎ、復職直後から残業(リワーク直後から残業)をしてしまう」「仕事のあと、飲み会に誘われるが、参加しても疲れ、断ってもつらい気持ちになる」「資料の整理やメールチェックなどの軽作業がすぐに終わってしまい、やることがなくてつらい」などと、復職後うまくいかなく(リワーク後うまくいかなく)ても、落ちこまないでください。
復職後に仕事をする(リワーク後に仕事をする)うえで生じたメンタルヘルス問題ならば、上司や産業医にメンタルヘルス相談や復職支援相談(リワーク相談)することができますが、ちょっとした不安などは、気軽にメンタルヘルス相談や復職支援相談しにくい(リワーク相談しにくい)もの。また、家族にメンタルヘルスの負担をかけたくないという理由で、リワークプログラム参加者ひとり(復職支援プログラム参加者ひとり)でメンタルヘルスの悩みを抱えこむ場合もあります。
リワークプログラム参加者本人ひとり(復職支援プログラム参加者本人ひとり)でメンタルヘルスの悩みを抱えこむなか、重要視されているのが、復職後のフォローアップ(リワーク後のフォローアップ)として行うリワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)です。復職後の職場で抱えこむ(リワーク後の職場で抱えこむ)どのメンタルヘルスの悩みもメンタルヘルス科外来診察やフォローアップ・リワークプログラムで解決(フォローアップ・復職支援プログラムで解決)できます。復職後、同じ境遇(リワーク後、同じ境遇)の人たちがリワークプログラムなどデイケアに集まり(復職支援プログラムなどデイケアに集まり)、リワークプログラムの仲間どうし(復職支援プログラムの仲間どうし)でお互いの復職支援体験(リワーク体験)やメンタルヘルスの悩みを語り合います。メンタルヘルスの視野を広げて、リワークプログラムの仲間どうしで励まし合い(復職支援プログラムの仲間どうしで励まし合い)ながら、職場のメンタルヘルス問題を復職後の週末(リワーク後の週末)に行うフォローアップ・リワークプログラム参加(フォローアップ・復職支援プログラム参加)で解決していくことができます。メンタルヘルスでの悩みごとには、メンタルヘルス問題や復職支援問題(リワーク問題)を解決し、復職後の職場に適応(リワーク後の職場に適応)していくための復職支援成功のヒント(リワーク成功のヒント)が隠されています。復職後の1年間(リワーク後の1年間)は、メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)、リワークプログラムなどデイケア仲間(復職支援プログラムなどデイケア仲間)に職場のメンタルヘルスでの悩みを復職支援相談し、人の力も借り(リワーク相談し、人の力も借り)ながら職場のメンタルヘルス問題や復職支援問題に対処(リワーク問題に対処)していきましょう。
職場への復職直後(職場へのリワーク直後)は主治医(精神科医師・心療内科医師)のメンタルヘルス科専門診察を受けて、メンタルヘルス症状が安定しているかどうかを確認します。メンタルヘルス状態が回復してくれば、すなわち復職準備性が整え(リワーク準備性が整え)ば、主治医(心療内科医・精神科医)のメンタルヘルス科専門診察の間隔をあけ、メンタルヘルス不調からの改善の様子をみます。
一方、復職支援ショートケア(リワークショートケア)という形で、復職後の人を対象(リワーク後の人を対象)とした、リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)をおこなっている復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)があります。復職後、同じ境遇の人たち(リワーク後、同じ境遇の人たち)が、リワークプログラムなど復職支援デイケアに集まり(復職支援プログラムなど復職支援デイケアに集まり)、復職後の日々の生活(リワーク後の日々の生活)の振り返りなどをリワークプログラムでおこなう(振り返りなどを復職支援プログラムでおこなう)ことで、復職後に働き続ける(リワーク後に働き続ける)ための方法をフォローアップ・リワークプログラムで探って(フォローアップ・復職支援プログラムで探って)います。リワークプログラムの仲間どうしの語り合い(復職支援プログラムの仲間どうしの語り合い)は、お互いにカウンセラーのような役目を果たす「ピア・カウンセリング」となります。
●復職後の出来事(リワーク後の出来事)の振り返りをする場がフォローアップ・リワークプログラム(振り返りをする場がフォローアップ・復職支援プログラム)になる
⇒リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)にとって、フォローアップ・リワークプログラムは、最近の出来事を振り返る機会(フォローアップ・復職支援プログラムは、最近の出来事を振り返る機会)になります。
リワークプログラムなどデイケア参加者本人(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人)がとった行動や消化しきれないもやもやした気持ち、復職後に職場で感じたこと(リワーク後に職場で感じたこと)を復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)のスタッフやフォローアップ・リワークプログラムの仲間(フォローアップ・復職支援プログラムの仲間)に話し、メンタルヘルスを整理していきます。
リワークプログラムなどデイケア参加者本人自身(復職支援プログラムなどデイケア参加者本人自身)より早く復職(早くリワーク)したフォローアップ・リワークプログラム仲間の話(フォローアップ・復職支援プログラム仲間の話)から復職後の具体的な対処法(リワーク後の具体的な対処法)を発見したり、互いに励まし合えたりする場がフォローアップ・リワークプログラム(互いに励まし合えたりする場がフォローアップ・復職支援プログラム)であり、メンタルヘルス不調の再発予防にフォローアップ・リワークプログラムが有効(フォローアップ・復職支援プログラムが有効)であることが明らかになっています。
●リワークプログラムなどデイケアを振り返る機会(復職支援プログラムなどデイケアを振り返る機会)にもなる
⇒休業・休職から復職後(休業・休職からリワーク後)のメンタルヘルス科専門外来診察や復職支援施設でのフォロー(リワーク施設でのフォロー)は、リワークプログラムなどデイケアの内容(復職支援プログラムなどデイケアの内容)を再確認する機会にもなります。リワークプログラムなどデイケアで身につけたこと(復職支援プログラムなどデイケアで身につけたこと)を復職後の職場で実践できている(リワーク後の職場で実践できている)か、フォローアップ・リワークプログラムで確認(フォローアップ・復職支援プログラムで確認)します。
メンタルヘルス科専門医師(心療内科医師・精神科医師)の診察や復職支援施設など医療機関でのフォローアップ(リワーク施設など医療機関でのフォローアップ)は、メンタルヘルス不調の再発のリスクが高い復職後1年間(リスクが高いリワーク後1年間)は継続することが望まれます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。