ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その39)
2019年02月23日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の39回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(Ⅹ)
◎本人向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)⑦
~リワークプログラムで自己分析(復職支援プログラムで自己分析)を進め、うつ病などメンタルヘルス疾患の発病の経緯を理解する~
⇒うつ病などメンタルヘルス疾患がどんな経緯でメンタルヘルス症状が現れたか、リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)でうつ病などのメンタルヘルス疾患の発病プロセスを復職支援施設(リワーク施設)スタッフとともに振り返ります。具体的には、復職支援シート(リワークシート)に自分のことを書き出し、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)と復職支援相談(リワーク相談)しながら、リワークプログラムで自己分析を進めて(復職支援プログラムで自己分析を進めて)いきます。リワークプログラムでの自己分析の方法(復職支援プログラムでの自己分析の方法)として、各メンタルヘルス科専門医療機関内にある復職支援施設が用意(リワーク施設が用意)している復職支援自己分析シート(リワーク自己分析シート)などを用います。自分をとりまく環境にどんな問題があったかをリワークプログラムで認識(復職支援プログラムで認識)し、リワークプログラムでの振り返り(復職支援プログラムでの振り返り)のなかで現れた自分自身のメンタルヘルス不調の要因に目を向け、リワークプログラムで内省を深め(復職支援プログラムで内省を深め)ます。リワークプログラムでの振り返り、内省を深める過程(復職支援プログラムでの振り返り、内省を深める過程)をうつ病エピソードなどメンタルヘルス疾患の振り返りといいます。ただし、休職に至ったプロセスをリワークプログラムで振り返る(休職に至ったプロセスを復職支援プログラムで振り返る)なかで、メンタルヘルス不調になったり、メンタルヘルス症状が不安定になる場合はリワークプログラムでの自己分析を中断(復職支援プログラムでの自己分析を中断)します。
■なぜ休むことになったのか、リワークプログラムでの自己分析を文章にまとめる(復職支援プログラムでの自己分析を文章にまとめる)
⇒仕事の状況や職場の人間関係による精神的ストレスだけでなく、家庭に心配事があるなど仕事以外のストレス要因も、リワークプログラムで多角的に分析(復職支援プログラムで多角的に分析)し、職場や家庭のストレス要因と自分自身のメンタルヘルス問題をリワークプログラムで関連づけて、文章にして(復職支援プログラムで関連づけて、文章にして)いきます。しかし、リワークプログラムで内省が深まっていない段階(復職支援プログラムで内省が深まっていない段階)では、会社や上司、家庭、社会など、自分以外のものが「悪い」という他罰的な見方になりがちです。
■復職支援施設スタッフからアドバイス(リワーク施設スタッフからアドバイス)を受ける
⇒プロセスをリワークプログラムなどデイケアで振り返る過程(プロセスを復職支援プログラムなどデイケアで振り返る過程)で、他罰的な見方になったときには、復職支援施設スタッフが違う見方(リワーク施設スタッフが違う見方)を伝えます。リワークプログラムなどデイケアで振り返りのなか(復職支援プログラムなどデイケアで振り返りのなか)には、心的外傷体験など、リワークプログラムでの自己分析はさけたほうがよい場合(復職支援プログラムでの自己分析はさけたほうがよい場合)があるため、メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)の指示も受けながらリワークプログラムでの自己分析をおこない(指示も受けながら復職支援プログラムでの自己分析をおこない)ます。
■復職支援デイケア(リワークデイケア)でまとめたことをリワークプログラムで発表(復職支援プログラムで発表)する場合もある
⇒復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)によっては、復職支援デイケアなどグループワーク(リワークデイケアなどグループワーク)のなかで、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)が自分の文章をリワークプログラムで発表しあう機会(復職支援プログラムで発表しあう機会)をもうけています。リワークプログラム参加後1ヵ月程度(復職支援プログラム参加後1ヵ月程度)のなじんできた人が、復職支援デイケアなどグループワークに参加(リワークデイケアなどグループワークに参加)します。例えば、システムエンジニアが多い復職支援施設(システムエンジニアが多いリワーク施設)で、本人が自分をコンピューターシステムにたとえて「私の仕様書」を作成するなど、職業特性をいかしたリワークプログラム(職業特性をいかした復職支援プログラム)の形をとる場合もあります。リワークプログラムの仲間(復職支援プログラムの仲間)との対話をとおして、メンタルヘルスの幅を広げたり、リワークプログラムの仲間で共感(復職支援プログラムの仲間で共感)しあうことで、メンタルヘルス不調への気づきと、リワークプログラムなど復職支援デイケアでの深い内省(復職支援プログラムなど復職支援デイケアでの深い内省)につながります。
『リワークプログラムなど復職支援デイケアで発表する話の例(復職支援プログラムなど復職支援デイケアで発表する話の例)
●職場うつ病などメンタルヘルス疾患になるまでの経緯
●会社の復職支援(会社のリワーク)への不満
●果たして復職できる(リワークできる)のだろうか
●家族・親族との復職支援での関係(リワークでの関係)
●もし、復職後(リワーク後)ほかの仕事をするとしたら
●男性と女性のメンタルヘルスの違いについて
●NOと言えないメンタルヘルス不調の私
●私の仕様書・復職支援マニュアル(リワークマニュアル)』
リワークプログラムなど復職支援デイケアへの参加や発表(復職支援プログラムなど復職支援デイケアへの参加や発表)にて、どんなときにメンタルヘルス状態が悪くなるか、自分に内在しているメンタルヘルス問題はなにかをリワークプログラムで自覚(復職支援プログラムで自覚)することで、よりよく生きていくためのストレス対処法がみえてきます。
●まわりを変えられなくても、リワークプログラムで自分は変われる(復職支援プログラムで自分は変われる)
⇒職場うつ病などのメンタルヘルス疾患の引き金になったストレス要因の一部が、業務の内容や職場の人間関係、労働条件などであったとしても、例外的な場合をのぞいて、ストレス要因を取り除くのは難しいことです。
しかし、リワークプログラムへの参加で自分自身が変わる(復職支援プログラムへの参加で自分自身が変わる)ことは、自分でできます。リワークプログラムなどデイケアへの参加(復職支援プログラムなどデイケアへの参加)によって、自分のなかにあるメンタルヘルス疾患の発病要因に気づき、職場の状況などストレス要因に適切に対応できる能力を伸ばしていくために、リワークプログラムでの自己分析は欠かせない(復職支援プログラムでの自己分析は欠かせない)です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。