ホーム > ブログ > 復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?(その2)
2022年02月19日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)による長期就労は可能か?」の2回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラム(復職支援プログラム)の黎明ー集団療法としての側面〗
リワークプログラムの先駆け(復職支援プログラムの先駆け)は1997(平成9)年より始められた職場復帰援助プログラム(リワーク援助プログラム)(RAP)であるが、当時は休職中のメンタルヘルス不調者(心療内科的健康不調者)を集め、リワークプログラムへ通所(復職支援プログラムへ通所)してオフィスワークなどの机上での作業や卓球などの運動を集団で行う集団療法の域を出るものではなかったです。それでもメンタルヘルス科診察室(心療内科診察室)内でのメンタルヘルス科診療(心療内科診療)で得られるメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)と比べると、集団の場でのメンタルヘルス(心療内科的健康)不調者の言動は多くの貴重なメンタルヘルス情報(貴重な心療内科的健康情報)が得られる点で大きなメンタルヘルス効果(心療内科的健康効果)がありました。
2005(平成17)年1月より診療報酬上でのメンタルヘルス科デイケア(心療内科デイケア)でリワークプログラムが始められた(復職支援プログラムが始められた)が、リワークプログラム中(復職支援プログラム中)に軽躁状態がかなり多い、あるいは、適応障害とはいうもののそのメンタルヘルス背景(心療内科的健康背景)に発達障害あるいはそのメンタルヘルス傾向(心療内科的健康傾向)が潜んでいることなどが見られたことから、集団の場から得られるメンタルヘルス情報(得られる心療内科的健康情報)からメンタルヘルス科診断(心療内科診断)が変更されることも珍しくないことがありました。したがって、リワークプログラムの役割(復職支援プログラムの役割)はメンタルヘルス科診断の場(心療内科診断の場)であると考え、薬物療法を見直す、あるいは、メンタルヘルス疾患(心療内科的健康疾患)やメンタルヘルス障害(心療内科的健康障害)に焦点を当てたリワークプログラムを開発(復職支援プログラムを開発)することにより、より深いレベルでのメンタルヘルス科診断(より深いレベルでの心療内科診断)に基づくメンタルヘルス科リハビリテーション(心療内科リハビリテーション)ができることとなりました。これらのことは集団療法としてのリワークプログラムの存在価値(復職支援プログラムの存在価値)が位置づけられたといえるでしょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。