ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その49)
2019年04月16日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の49回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)はあせらないこと〗(Ⅰ)
リワークプログラムで一定の評価(復職支援プログラムで一定の評価)が得られたら、いよいよ復職(いよいよリワーク)です。しかし、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)本人と職場の間に、復職支援に対する意識(リワークに対する意識)のずれがあることもめずらしくありません。復職支援を成功(リワークを成功)させるには、リワークプログラム参加者本人と職場(復職支援プログラム参加者本人と職場)の両者が復職支援に対する意識をあわせ(リワークに対する意識をあわせ)て、現実的で無理のない復職支援(現実的で無理のないリワーク)を探していくことが重要です。
◎復職に向けての準備(リワークに向けての準備)①
~基本的には、リワークプログラム参加者本人から職場に連絡(復職支援プログラム参加者本人から職場に連絡)する~
⇒リワークプログラムの卒業(復職支援プログラムの卒業)が近くなってきたら、具体的に復職の手続き(リワークの手続き)を進めます。復職の手続きを進める(リワークの手続きを進める)とき、職場に復職の手続きの連絡(職場にリワークの手続きの連絡)をしたり、職場と復職支援施設(リワーク施設)の復職支援連携(リワーク連携)をはかったりするのは、リワークプログラム参加者本人の役割(復職支援プログラム参加者本人の役割)です。
■復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)を頼らず、リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)本人が自分で復職支援を進める(自分でリワークを進める)
⇒リワークプログラムで一定の評価が得られた(復職支援プログラムで一定の評価が得られた)ら、復職に向けて具体的な準備(リワークに向けて具体的な準備)をはじめます。公務員や教員のように、年度末や学期の区切りに復職のタイミング(リワークのタイミング)が限られる職種もありますが、通常は、1~2ヵ月前には職場と復職支援の連絡(1~2ヵ月前には職場とリワークの連絡)をとり、具体的に復職の手続き(具体的にリワークの手続き)を進めていきます。
リワークプログラムが終了(復職支援プログラムが終了)すれば、自動的に復職(自動的にリワーク)できるわけではありません。リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者)自身が復職の手続きを進めて(自身がリワークの手続きを進めて)いってはじめて、復職は実現(リワークは実現)します。職場にはリワークプログラム参加者が自分でアポイントをとる(復職支援プログラム参加者が自分でアポイントをとる)など、自分で復職支援の連絡(自分でリワークの連絡)をします。復職支援の連絡による緊張(リワークの連絡による緊張)を乗り越えることが、復職支援成功への第一歩のカギ(リワーク成功への第一歩のカギ)になります。
復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)では、基本的に復職支援施設スタッフが職場に連絡(リワーク施設スタッフが職場に連絡)することはありません。職場に復職支援の連絡(職場にリワークの連絡)をしたり、復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)から職場へのメンタルヘルスの情報提供又は復職支援の情報提供(リワークの情報提供)を依頼したりするときには、すべてリワークプログラム参加者本人が主体(復職支援プログラム参加者本人が主体)となって動きます。
まず、職場に復職(職場にリワーク)しても大丈夫というリワークプログラムでの評価(大丈夫という復職支援プログラムでの評価)が出たら、リワークプログラムなど復職支援デイケア参加者本人(復職支援プログラムなど復職支援デイケア参加者本人)が人事担当者や産業医に復職支援の連絡(人事担当者や産業医にリワークの連絡)。復職予定日(リワーク予定日)や独自のリワークプログラムによる通勤練習(独自の復職支援プログラムによる通勤練習)の有無などを復職支援相談(リワーク相談)・復職支援確認(リワーク確認)します。復職支援施設のスタッフはアドバイスをします(リワーク施設のスタッフはアドバイスをします)が、リワークプログラム参加者本人に代わって(復職支援プログラム参加者本人に代わって)職場と復職支援の連絡(リワークの連絡)をすることはありません。
次に、主治医(精神科医・心療内科医)の復職可能(リワーク可能)診断書など、必要な書類をそろえ、職場に送付します。職場によっては、主治医(精神科医師・心療内科医師)らが所定の用紙に記述する場合があるので、事前に復職支援確認(事前にリワーク確認)しておきます。
また、職場で復職支援面接を受ける(職場でリワーク面接を受ける)ため、復職支援面接のアポイント(リワーク面接のアポイント)をとり、職場に行きます。職場の人事担当者、直属の上司、産業医などが復職支援面談に参加(リワーク面談に参加)します。職場側の希望によって、職場の復職支援面談(職場のリワーク面談)に主治医(心療内科医・精神科医)が加わる場合もあります。職場の復職支援担当者(職場のリワーク担当者)が、復職可能診断書(リワーク可能診断書)などを参考にしながら、休職中のメンタルヘルス状態や現在の復職支援状態(現在のリワーク状態)について、質問してきます。復職支援状況(リワーク状況)を伝え、復職後(リワーク後)の勤務時間などについて復職支援相談(勤務時間などについてリワーク相談)します。休職というブランクをへて、久しぶりに復職支援対面(リワーク対面)をするときには、リワークプログラム参加者本人も職場もお互い(復職支援プログラム参加者本人も職場もお互い)に不安を抱えています。復職への不安(リワークへの不安)はあって当然であり、復職可能診断書などの書類(リワーク可能診断書などの書類)と、リワークプログラム参加者本人の受け答え(復職支援プログラム参加者本人の受け答え)によって復職への不安は解消(リワークへの不安は解消)されます。復職支援面接(リワーク面接)では、復職に向けて(リワークに向けて)の不安を一つひとつ解消していくことが復職支援成功のポイント(リワーク成功のポイント)です。
最後に、職場で復職審査(職場でリワーク審査)委員会などが開かれ、最終的に復職が可能かどうか(リワークが可能かどうか)が決定されます。主治医(心療内科医師・精神科医師)が復職可と判断(リワーク可と判断)していても、産業医が安全に業務を遂行できないと判断し、復職を延期(リワークを延期)する場合もあります。
復職を果たせ(リワークを果たせ)ば、復職支援施設スタッフを頼らず(リワーク施設スタッフを頼らず)主体的にリワークプログラム参加者本人が働く(復職支援プログラム参加者本人が働く)わけですから、復職支援成功の第一歩(リワーク成功の第一歩)を、リワークプログラム参加者自身が自分の力(復職支援プログラム参加者自身が自分の力)で復職に向けて踏み出し(リワークに向けて踏み出し)ます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。