ホーム > ブログ > 心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その30)
2020年04月18日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の30回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅨ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑲~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓔ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅳ)
⇒職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)は、職業性ストレスのメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)だけとは限らないです。職場には、メンタルヘルス不調(心療内科的健康不調)の一因となるストレス要因のようなネガティブなメンタルヘルス側面(ネガティブな心療内科的健康側面)もあれば、社会的メンタルヘルス支援(社会的心療内科的健康支援)のようにメンタルヘルス資源(心療内科的健康資源)として、ストレス要因の影響を緩和し、組織の円滑なメンタルヘルス機能(心療内科的健康機能)を促進するポジティブなメンタルヘルス側面(ポジティブな心療内科的健康側面)も含まれます。職場のメンタルヘルス評価は、働きやすい職場づくり(職場の心療内科的健康評価は、働きやすい職場づくり)等、ポジティブなメンタルヘルス目的(ポジティブな心療内科的健康目的)で用いられることを職場のメンタルヘルス目的(心療内科的健康目的)とすることが多いことを考慮すると、メンタルヘルス評価の指標(心療内科的健康評価の指標)もポジティブなメンタルヘルス要素(ポジティブな心療内科的健康要素)を盛り込むことで、メンタルヘルス調査結果(心療内科的健康調査結果)を踏まえたメンタルヘルス議論(心療内科的健康議論)も建設的に進めやすくなることが期待できます。このようなポジティブなメンタルヘルス視点(ポジティブな心療内科的健康視点)として、組織的公正(Organizational justice)、ソーシャルキャピタル(社会関係資本:Social capital)、パフォーマンス・生産性等、様々なメンタルヘルス指標(様々な心療内科的健康指標)が提案されています。例えば、組織的公正は、個人が、所属する組織から、公平かつ正当に扱われているかというメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)からメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)され、わが国でも、いくつかの職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)評価ツールが開発されています。また、パフォーマンスには、与えられたメンタルヘルス課題(心療内科的健康課題)の達成や業績だけでなく、組織を円滑にメンタルヘルス機能(円滑に心療内科的健康機能)させるためのメンタルヘルス貢献(心療内科的健康貢献)も含まれます。このような組織へのメンタルヘルス貢献に関するパフォーマンス(組織への心療内科的健康貢献に関するパフォーマンス)は、従来から、個々に与えられた明確な役割ではない周囲へのメンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)やメンタルヘルス協力(心療内科的健康協力)として、役割外メンタルヘルス行動(心療内科的健康行動)、組織市民メンタルヘルス行動(組織市民心療内科的健康行動)、文脈的メンタルヘルス業績(心療内科的健康業績)等、さまざまなメンタルヘルス側面(さまざまな心療内科的健康側面)からメンタルヘルス研究(心療内科的健康研究)されています。さらに、従来の社会的メンタルヘルス支援(従来の社会的心療内科的健康支援)や組織へのメンタルヘルス支援(組織への心療内科的健康支援)・組織へのメンタルヘルス貢献(組織への心療内科的健康貢献)にとどまらず、職場等のメンバー間のメンタルヘルス協調(メンバー間の心療内科的健康協調)やメンタルヘルス集団(心療内科的健康集団)の一体感等を示すソーシャルキャピタルも注目されています。これらのメンタルヘルス視点(これらの心療内科的健康視点)は、いずれも組織が円滑にメンタルヘルス機能(組織が円滑に心療内科的健康機能)するための職場のメンタルヘルス資源(職場の心療内科的健康資源)として、ストレス要因の軽減やストレス要因によるメンタルヘルス影響(心療内科的健康影響)の緩和が期待され、建設的な職場のメンタルヘルス改善(職場の心療内科的健康改善)を進める上での重要な足がかりとなっています。
上述の職場のメンタルヘルス評価ツール(上述の職場の心療内科的健康評価ツール)はいずれも、職場のメンタルヘルス現状(職場の心療内科的健康現状)を適切にメンタルヘルス評価(適切に心療内科的健康評価)するためのメンタルヘルス状況把握(心療内科的健康状況把握)型のメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)と言えます。一方で、職場をメンタルヘルス評価するだけ(一方で、職場を心療内科的健康評価するだけ)では、メンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)やメンタルヘルス課題の解決(心療内科的健康課題の解決)・メンタルヘルス改善(心療内科的健康改善)につながるとも限らないです。そこで、実際のメンタルヘルス改善策(実際の心療内科的健康改善策)の立案・実行を重視したメンタルヘルス改善志向(立案・実行を重視した心療内科的健康改善志向)型のメンタルヘルス評価ツールも開発(心療内科的健康評価ツールも開発)されています。ここでは、このようなメンタルヘルス改善志向(心療内科的健康改善志向)型の職場のメンタルヘルス評価ツール(職場の心療内科的健康評価ツール)として、職場環境のメンタルヘルス改善(職場環境の心療内科的健康改善)のためのメンタルヘルスヒント集(心療内科的健康ヒント集):メンタルヘルスアクションチェックリスト(心療内科的健康アクションチェックリスト)(MHACL;Yoshikawa,2007)とメンタルヘルス改善意識調査票(心療内科的健康改善意識調査票)(MIRROR;Tahara et al,2009)の二つのメンタルヘルス評価ツール(二つの心療内科的健康評価ツール)を紹介します。これらのメンタルヘルス改善志向型(これらの心療内科的健康改善志向型)の職場のメンタルヘルス評価ツールは、職場のメンバーが参画(職場の心療内科的健康評価ツールは、職場のメンバーが参画)してメンタルヘルス改善策(心療内科的健康改善策)をメンタルヘルス討議(心療内科的健康討議)するグループワークが中核をなす参加型職場のメンタルヘルス(参加型職場の心療内科的健康)改善をメンタルヘルス推奨(心療内科的健康推奨)・職場でのメンタルヘルス支援(職場での心療内科的健康支援)するメンタルヘルス評価ツールという点で共通(心療内科的健康評価ツールという点で共通)しています。いずれも、単独で用いることが可能だが、「仕事のストレス判定図」等の職場のメンタルヘルス現状把握型(職場の心療内科的健康現状把握型)のメンタルヘルス評価ツールと組み合わせて実施(心療内科的健康評価ツールと組み合わせて実施)することにより、職場のメンタルヘルス現状の理解(職場の心療内科的健康現状の理解)を深め、共通のメンタルヘルス目標(共通の心療内科的健康目標)に向けて、具体的なメンタルヘルス解決策(具体的な心療内科的健康解決策)につなげる相補的な活用がメンタルヘルス推奨(相補的な活用が心療内科的健康推奨)されています。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。