心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その10) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その10)

2020年02月08日 

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科メンタルヘルス科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割勤労者のメンタルヘルス」の10回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観〗(Ⅸ)
職場のメンタルヘルスの概観と法令メンタルヘルス指針⑨~
◎国によるメンタルヘルスマネジメント
ストレスチェック制度の実施状況
⇒厚生労働省は、2017(平成29)年7月に、ストレスチェック制度の実施状況について公表しました。2017(平成29)年6月末の時点にて、ストレスチェック制度の実施が義務づけられた事業場のうち、所轄の労働基準監督署に報告する義務のある常時50人以上の勤労者を使用する事業所の8割以上が、6月末時点でストレスチェックを実施済みであることが明らかとなりました。さらに厚生労働省は、このストレスチェック制度の実施徹底を図ると同時に小規模事業場を含めたメンタルヘルス対策を推進するため、産業保健総合支援センター(メンタルヘルス総合支援センター)によるメンタルヘルス研究メンタルヘルス研修企業のメンタルヘルス対策への取り組みに対する助成金の支給などのメンタルヘルス支援事業の充実を推進しています。今回公表されたストレスチェック制度の実施状況についてのメンタルヘルス結果を述べます。
所轄の労働基準監督署にストレスチェック制度の実施報告書について提出のあった事業場は82.9%でした。事業規模別には、50~99人で78.9%、100~200人で86.0%、300~999人で93.0%、1,000人以上で99.5%でした。規模が大きい事業場ほどストレスチェック制度の実施率が高いことがわかります(ストレスチェック実施報告書の提出時期は、各事業場の事業年度の終了後など、事業場ごとに設定して差し支えないこととしているので、現時点で必ずしも100%である必要はない)。
業態別にみると「金融・広告業」が93.2%、次いで「通信業」92.0%、「教育・研究業」86.2%、「製造業」86.0%、「保健・衛生業」83.7%、「建設業」81.1%、「運輸交通業」80.9%、「商業」79.9%、「貨物取扱業」76.6%、「接客娯楽業」68.2%、「清掃・屠畜業」67.0%となっています。ストレスチェックの受検状況は事業規模別には、50~99人で77.0%、100~200人で78.3%、300~999人で79.1%、1,000人以上で77.1%でした。事業場の規模による大きな違いはなく78%前後でした。
ストレスチェック実施者は、メンタルヘルス科専門医精神科医・心療内科医)、保健師、一定のメンタルヘルス研修を受けた看護師・精神保健福祉士などのメンタルヘルススタッフから選任する必要があるが、メンタルヘルス科専門医師精神科医師・心療内科医師)であるのは事業規模別には、50~99人で55.8%、100~200人で58.3%、300~999人で67.5%、1,000人以上で81.3%でした。また、約6割の事業場で事業場内の産業医等がストレスチェック実施者として関与していました。ストレスチェックを受けた勤労者のうち、メンタルヘルス専門医心療内科医・精神科医)によるメンタルヘルス科面接指導を受けた勤労者の割合は事業規模別には、50~99人で0.8%、100~200人で0.7%、300~999人で0.6%、1,000人以上で0.5%でした。ストレスチェックを実施した事業場のうち、メンタルヘルス専門医師心療内科医師・精神科医師)によるメンタルヘルス科面接指導を実施した事業場は事業規模別には、50~99人で22.6%、100~200人で36.9%、300~999人で61.0%、1,000人以上で85.0%でした。規模の大きい事業場ほどストレスチェック結果後メンタルヘルス科面接指導を実施した割合が高かったです。
メンタルヘルス科専門医の主治医によるメンタルヘルス科面接指導を実施した事業場の79.1%が事業場専任のメンタルヘルス科産業医によるメンタルヘルス科面接指導を行いました。これは事業場の規模による差はほとんどなかったが、メンタルヘルス科専門病院メンタルクリニックなど外部委託先のメンタルヘルス科専門医主治医によるメンタルヘルス科面接指導は、事業規模別には、50~99人で16.0%、100~200人で15.4%、300~999人で13.6%、1,000人以上で10.1%でした。規模の小さな事業場に多い傾向にありました。
集団分析の実施状況は、事業規模別には、50~99人で76.2%、100~200人で79.7%、300~999人で83.6%、1,000人以上で84.6%でした。規模の大きな事業場に多い傾向にありました。
まだすべての事業場における集計とはなっていないが、現時点でも積極的にストレスチェック制度を受け入れているメンタルヘルス状況がみられます。現時点では50人未満の事業場においてストレスチェックは努力義務だが、今後は日本の大多数を占める50人未満の事業場の従業員へのストレスチェック制度導入などのメンタルヘルス制度の導入などメンタルヘルス対策を推進するため、産業医の活躍が期待されます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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