ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その42)
2019年03月09日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の42回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅢ)
◎本人向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)⑩
~リワークプログラムのなかで自己表現の練習(復職支援プログラムのなかで自己表現の練習)、アサーション・トレーニング~
⇒リワークプログラムでの会話(復職支援プログラムでの会話)などを通じ、自己主張や交渉など対人関係に関して、リワークプログラムで基本的な技能を学び(復職支援プログラムで基本的な技能を学び)ます。相手の立場を理解しながら、自分の意見も主張できる、アサーションという自己表現の方法をリワークプログラムで身につけ(アサーションという自己表現の方法を復職支援プログラムで身につけ)ます。ただし、リワークプログラムのなか(復職支援プログラムのなか)で、アサーション・トレーニングは認知行動療法やSST(社会生活技能訓練)の枠組みに含まれることもあります。
■リワークプログラムで3つの自己表現を学ぶ(復職支援プログラムで3つの自己表現を学ぶ)
⇒うつ病などメンタルヘルス不調の人のリワークプログラムでの自己表現(復職支援プログラムでの自己表現)は「非自己主張的」なものに偏りがちです。ほかにもよくない表現に「攻撃的」なものがあり、いっぽうでリワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)して「アサーション」というよい表現があることも知って、リワークプログラムで適切な自己表現を覚えて(復職支援プログラムで適切な自己表現を覚えて)いきます。
具体的に、リワークプログラムで学ぶアサーション(復職支援プログラムで学ぶアサーション)とは、相手のメンタルヘルスや考えをよく聞き、そのうえで自分のメンタルヘルスや考えを上手に伝え、自分も相手も大切にする表現です。それに対し、リワークプログラムで学ぶ非主張的な自己表現(復職支援プログラムで学ぶ非主張的な自己表現)とは、相手のことを気遣うばかりに、自分のメンタルヘルスや考えを抑えこんでしまう表現であり、その結果、不満や怒り、ストレスが心のなかにたまっていきます。また、リワークプログラムで学ぶ攻撃的な自己表現(復職支援プログラムで学ぶ攻撃的な自己表現)とは、例えば、仕事中、同僚に怒鳴りつけ、思いどおりに動かそうとするなど、自分のメンタルヘルスや考えを性急に伝えようとして、攻撃的になる表現であり、相手のメンタルヘルスを考えず、傷つけたりします。
■シチュエーション別にリワークプログラムでロールプレイをする(復職支援プログラムでロールプレイをする)
⇒「忙しいときに仕事を頼まれた」「飲み会に誘われたが、断りたい」など、復職後(リワーク後)に起こりがちな場面をリワークプログラムで設定(復職支援プログラムで設定)して、リワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)が役を演じます。例えば、過去に職場で失敗したことを例にとって、リワークプログラム参加者どうしで練習(復職支援プログラム参加者どうしで練習)。どのような発言ならアサーションになるか、復職支援施設(リワーク施設)スタッフの助言を聞きながら、リワークプログラムを進め(助言を聞きながら、復職支援プログラムを進め)ます。
■ほかのリワークプログラム参加者(ほかの復職支援プログラム参加者)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)から、リワークプログラムでの感想(復職支援プログラムでの感想)を聞く
⇒ほかのリワークプログラム参加者と会話(ほかの復職支援プログラム参加者と会話)をしてみて、リワークプログラムでの相手役(復職支援プログラムでの相手役)の人がどう感じたかを聞いたり、ほかのリワークプログラム参加者の考え(ほかの復職支援プログラム参加者の考え)を聞いたりしながら、リワークプログラムなどデイケアでアサーションを身につけて(復職支援プログラムなどデイケアでアサーションを身につけて)いきます。
アサーション・トレーニングでは、リワークプログラムで具体的に発言(復職支援プログラムで具体的に発言)をしてみて、リワークプログラムでの発言の受け止められ方(復職支援プログラムでの発言の受け止められ方)を確かめることが、リワークプログラムでのアサーション・トレーニングのポイント(復職支援プログラムでのアサーション・トレーニングのポイント)になります。
アサーション・トレーニングによって、リワークプログラム参加前(復職支援プログラム参加前)まで抑えこみがちだった自分のメンタルヘルスや考えを、ほかのリワークプログラム参加者に上手に表現(ほかの復職支援プログラム参加者に上手に表現)できるようになります。リワークプログラムでアサーション・トレーニングを受ける(復職支援プログラムでアサーション・トレーニングを受ける)ことによって、リワークプログラム参加者など同僚(復職支援プログラム参加者など同僚)との間で、対等で、リワークプログラム参加者どうしを犠牲にしない関係(復職支援プログラム参加者どうしを犠牲にしない関係)づくりができるでしょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。