ホーム > ブログ > 心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その26)
2020年03月23日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の26回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅤ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑮~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓐ
⇒職場のメンタルヘルス不調(職場の心療内科的健康不調)の予防を試みるためには、個々の勤労者のメンタルヘルス(個々の勤労者の心療内科的健康)を適切にメンタルヘルス評価(適切に心療内科的健康評価)するとともに、業務に起因するストレス要因を同定することも欠かせないです。ここでは、職場の心理・社会的メンタルヘルス要因(職場の心理・社会的心療内科的健康要因)をメンタルヘルス評価し、改善点を同定(心療内科的健康評価し、改善点を同定)するための方法を紹介します。
職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)状況をメンタルヘルス評価する方法(心療内科的健康評価する方法)は、質問紙メンタルヘルス調査(質問紙心療内科的健康調査)やメンタルヘルス科面接(心療内科的健康科面接)等で勤労者自身に回答を求めるメンタルヘルス調査法(回答を求める心療内科的健康調査法)によるメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)と産業保健スタッフなどメンタルヘルススタッフ(心療内科的健康スタッフ)等の職場巡視によるメンタルヘルス観察法(心療内科的健康観察法)の2種類に大別することができます(表1)。これら勤労者自身に回答を求めるメンタルヘルス調査法(勤労者自身に回答を求める心療内科的健康調査法)と職場巡視によるメンタルヘルス観察法(職場巡視による心療内科的健康観察法)の方法は、どちらか一方でメンタルヘルス評価が完結(心療内科的健康評価が完結)するわけではなく、両者から得られたメンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)を補完的にメンタルヘルス活用(心療内科的健康活用)することが望ましいです。例えば、メンタルヘルス調査法(例えば、心療内科的健康調査法)では、職場の心理・社会的メンタルヘルス要因(心療内科的健康要因)や勤労者からのメンタルヘルス要望(心療内科的健康要望)等、主観的な側面をメンタルヘルス評価(主観的な側面を心療内科的健康評価)できることに加え、質問紙によるメンタルヘルス調査は比較的、簡便(質問紙による心療内科的健康調査は比較的、簡便)に実施できる利点があります。しかし、メンタルヘルス調査法(しかし、心療内科的健康調査法)は、メンタルヘルス調査回答者(心療内科的健康調査回答者)から率直なメンタルヘルス調査への回答(率直な心療内科的健康調査への回答)が得られることを前提としており、虚偽のメンタルヘルス調査への回答(心療内科的健康調査への回答)、メンタルヘルス調査への構え(心療内科的健康調査への構え)・メンタルヘルス調査への態度(心療内科的健康調査への態度)等、メンタルヘルス調査の精度(心療内科的健康調査の精度)を妨げるメンタルヘルス要因(妨げる心療内科的健康要因)を完全に排除することが難しいです。メンタルヘルス調査法(心療内科的健康調査法)による職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)には、メンタルヘルス調査回答への積極的な協力(心療内科的健康調査回答への積極的な協力)を得るための配慮とメンタルヘルス調査への理解活動(心療内科的健康調査への理解活動)が不可欠となります。一方、メンタルヘルス観察法は、客観的(心療内科的健康観察法は、客観的)なメンタルヘルス情報を収集(心療内科的健康情報を収集)できることに加え、職場巡視やメンタルヘルス診断等(心療内科的健康診断等)の定期的な機会を利用して実施できる利点があります。また、職場巡視では、直接、作業場をメンタルヘルス観察(心療内科的健康観察)し、実際の働き方を確認できます。メンタルヘルス診断では、限られた時間(心療内科的健康診断では、限られた時間)ではあるが、同じ職場の複数のメンバーから問診等でメンタルヘルス状況(心療内科的健康状況)を確認することもできます。しかし、メンタルヘルス観察法(しかし、心療内科的健康観察法)は、メンタルヘルス評価の対象(心療内科的健康評価の対象)がメンタルヘルス観察可能であることが前提(心療内科的健康観察可能であることが前提)となり、目には見えない主観的な側面のメンタルヘルス評価は難しい(主観的な側面の心療内科的健康評価は難しい)です。適切に職場をメンタルヘルス評価(適切に職場を心療内科的健康評価)するためには、メンタルヘルス調査法(ためには、心療内科的健康調査法)とメンタルヘルス観察法を組み合わせ(心療内科的健康観察法を組み合わせ)たメンタルヘルス情報収集を計画(心療内科的健康情報収集を計画)すべきです。次回以降、職場のメンタルヘルス評価に用いられる(職場の心療内科的健康評価に用いられる)質問紙と職場巡視、メンタルヘルス診断結果(心療内科的健康診断結果)のメンタルヘルス活用方法(心療内科的健康活用方法)を紹介します。
◇表1 メンタルヘルス調査法の特徴(心療内科的健康調査法の特徴)とメンタルヘルス観察法の特徴(心療内科的健康観察法の特徴)
『●メンタルヘルス調査法の前提(心療内科的健康調査法の前提)→メンタルヘルス調査回答者の率直な回答と協力(心療内科的健康調査回答者の率直な回答と協力)/メンタルヘルス観察法の前提(心療内科的健康観察法の前提)→職場のメンタルヘルス評価の対象(職場の心療内科的健康評価の対象)がメンタルヘルス観察可能(心療内科的健康観察可能)
●メンタルヘルス調査法の利点(心療内科的健康調査法の利点)→主観的な側面、心理・社会的メンタルヘルス要因(心理・社会的心療内科的健康要因)を効率的にメンタルヘルス評価可能(心療内科的健康評価可能)、質問紙メンタルヘルス調査は簡便に実施可(質問紙心療内科的健康調査は簡便に実施可)/メンタルヘルス観察法の利点(心療内科的健康観察法の利点)→客観的なメンタルヘルス情報(客観的な心療内科的健康情報)の収集が可能、職場巡視により定期的に実施可能
●メンタルヘルス調査法の欠点(心療内科的健康調査法の欠点)→虚偽のメンタルヘルス調査回答(虚偽の心療内科的健康調査回答)・メンタルヘルス調査回答の態度(心療内科的健康調査回答の態度)の制御が困難/メンタルヘルス観察法の欠点(心療内科的健康観察法の欠点)→主観的側面のメンタルヘルス評価が困難(主観的側面の心療内科的健康評価が困難)』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。