PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その2) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

疾患・症状疾患・症状

ホーム > 疾患・症状 > PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)について(その2)

特徴と診断

診断の前提として、災害、戦争体験、犯罪被害など強い恐怖感を伴う体験が存在することが必要です。 主に以下のような症状の有無により、診断がなされます。

(1)恐怖・無力感

自分や他人の身体の保全に迫る危険や事件、その人が体験・目撃をし、その人の反応が強い恐怖、無力感または戦慄に関わるものです。

(2)心的外傷関連の刺激の回避や麻痺

心的外傷体験の想起不能や、感情の萎縮、希望や関心がなくなる、外傷に関わる人物特徴を避ける等。

(3)反復的かつ侵入的、苦痛である想起

悪夢(子供の場合はっきりしない混乱が多し)やフラッシュバック、外傷を象徴するきっかけによる強い苦痛

(4)過度の覚醒

外傷体験以前になかった睡眠障害、怒りの爆発や混乱、集中困難、過度の警戒心や驚惇反応。

これらの症状が1か月以上持続し、社会的、精神的機能障害を起こしている状態を指します。症状が3か月未満であれば急性、3か月以上であれば慢性と診断します。大半のケース はストレス因子になる重大なショックを受けてから6 か月以内に発症しますが、6か月以上遅れて発症する「遅延型」も存在します。

(5)記憶

現在から過去にさかのぼる「出来事」に対する記憶が、診断に重要です。しかしながら、  1) 重大な「出来事」の記憶    2) それほど重大でなかったが事後的に記憶が再構成される   3) もともとなかった「出来事」が、あたかもあったかのように出来事の記憶となる  このような3つの分類ができる点に留意する必要があります。

なお、PTSDを発症した人の半数以上がうつ病、不安障害などを合併しています。

依存症との関連

PTSDを持つ人はしばしばアルコール依存症や薬物依存症といった嗜癖行動を抱えますが、それらの状態は異常事態に対する心理的外傷の反応、もしくは無自覚なまま施していた自己治療的な試みであると考えられています。しかし、嗜癖行動を放置するわけにはいかないので、治療はたいがい、まずその嗜癖行動を止めることから始まります。

ページトップに戻る

レスポンシブウェブデザイン