統合失調症(その2) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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統合失調症について(その2)

診断と病型分類

統合失調症は主に臨床症状と経過に基づいて診断されます。伝統的にいくつかの病型が区別されますが、鑑別不能型も多く同一症例でも経過中に病型が変遷することが少なくないです。代表的なものとして、被害関係妄想を主体とする妄想型、若年発症で陰性症状が早期よりみられる破瓜型(解体型)、興奮と昏迷を繰り返し、カタレプシーや拒絶症を呈する緊張型、明らかな陽性症状を欠き、陰性症状が潜行性に生じる単純型などがあげられます。また、類縁疾患として、妄想性障害、急性一過性精神病性障害、統合失調感情障害などがあげられます。

治療法

統合失調症の治療の基本は、患者のQOL向上とリカバリーを目指すことであり、そのためには薬物療法と心理社会的療法のいずれもが重要です。

急性期には薬物療法が治療の中心となります。現在第1選択薬とされるのはリスペリドン、 オランザピン、ペロスピロン、アリピプラゾー/レ、ブロナンセリンなどの非定型抗精神病薬です。抗精神病薬の特徴はドパミンD2受容体遮断作用でありますが、アリピプラゾールを除く非定型抗精神病薬はセロトニン2A受容体遮断作用も有しており、これにより錐体外路症状などの副作用が出現しにくく、また陰性症状の改善にもやや有効性があるとされています。

心理社会的治療としては支持的精神療法に加え、幻聴に対してのコーピングスキルの獲得や再発の早期警告サインの把握などを目的とした認知行動療法的アプローチ、社会生活技能訓練(SST)や作業療法などを包括的に組み合わせ実施することが求められています。

また、家族の感情表出が大きいと再発のリスクが高まることも知られており、本人のみならず家族に対しても疾病理解を深めていくための心理教育が重要です。

経過と予後

統合失調症の予後は治療法の進歩により飛躍的な改善がみられています。かつては治療が奏功せず陰性症状や認知機能障害のため社会生活が困難となり長期入院を余儀なくされていた患者が多数いました。しかし昨今の入院治療から地域ケアへという動向のなかで、適切な治療介入や社会的支援を重点的に行うことで患者は十分に地域での社会生活を行うことが可能になってきています。そのためには早期発見、早期介入こそが重要となります。

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