リワーク(復職支援)プログラム(その15) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク(復職支援)プログラム(その15)

2018年11月19日 

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク復職支援プログラム」の15回目です。引き続き、リワークプログラム復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(ⅩⅣ)
メンタルヘルス状態の回復の実感①
~生活記録をみればメンタルヘルス状態の回復を実感でき、安堵できた~
治療をはじめたらメンタルヘルス症状や睡眠時間などを毎日記録しておくとよいでしょう。その変化をみて、メンタルヘルス状態の回復を実感できます。うつ病躁うつ病などメンタルヘルス疾患の治療では、生活記録をとってメンタルヘルス不調の波を確認することがあります。患者様が自分で記録します。記入用紙の各項目を自分で書きます。メンタルヘルス症状は記述式だと変化がわかりにくいので、点数で記載するとよいです。ただし、記入項目に決まりはないです。復職支援施設など医療機関リワーク施設など医療機関)提供のものでも、自作のものでもかまわないです。慣れてきたら項目を変えたり増やしたりしてもよいです。
■記録はノートでもパソコンでもよい
⇒生活記録のとり方に厳密な決まりはありません。復職支援施設リワーク施設)などメンタルヘルス専門医療機関リワークプログラムで提供復職支援プログラムで提供)していれば、リワークプログラムで提供された生活記録表復職支援プログラムで提供された生活記録表)を使うのがよいでしょう。ノートに書いてもかまいません。パソコンや携帯電話で記録するのもひとつの方法です。つづけることが重要なので、書きやすい方法を選んでください。例えば、記入用紙やノートに、メンタルヘルス、食事、運動、睡眠時間、飲んだ薬などを毎日書きこみます。メンタルヘルス専門医精神科医・心療内科医)や復職支援スタッフリワークスタッフ)にみせてリワークプログラムなど復職支援デイケア復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で報告します。また、記録をメンタルヘルス専門医師精神科医師・心療内科医師)や復職支援施設スタッフリワーク施設スタッフ)にみせれば、メンタルヘルス症状の変化が伝わりやすく、薬物療法の効果の判定などに役立ちます。
記録をとる習慣ができれば、毎日、メンタルヘルス不調を気にするようになります。記録をつけていると、日々のメンタルヘルス状態の変化に敏感になります。また、数値化したり書き出したりすることで、自分のメンタルヘルス状態を把握できます。記録がたまったところで1ヵ月分くらいを振り返ってみてみると、点数がよくなることや睡眠時間の安定、外出回数の増加などをみて、自分のメンタルヘルス状態の回復度が実感でき、復職準備性リワーク準備性)が整っていきます。
記録をとりつづけていけば、メンタルヘルス不調の悪化に気づきやすくなります。軽症のうちに休養をとることができ、メンタルヘルス不調の再発予防にもなります。また、記録をとることには、メンタルヘルス状態の回復を実感することのほかに、自己理解を深めたり、復職準備性を高めるリワーク準備性を高める)効果もあるのです。
実際、すでに復職すでにリワーク)しているリワークプログラム修了生復職支援プログラム修了生)のなかには、いまでも生活記録をつけていたり、手帳に記録して、夜寝る前に確認している人もいます。メンタルヘルス状態が悪くなってきたら休養をとったり、仕事量を減らしたりして、それ以上メンタルヘルス不調が悪化しないようにします。記録をとることは、自分でできる治療だと思っているといいます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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