ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その13)
2018年11月15日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の13回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅻ)
◎リワークプログラムなどデイケアに参加(復職支援プログラムなどデイケアに参加)③
~リワークプログラム仲間(復職支援プログラム仲間)がいなかったら、メンタルヘルス不調の回復にはもっと時間がかかった~
リワークプログラムなどデイケア仲間(復職支援プログラムなどデイケア仲間)を通じてメンタルヘルス疾患を理解し、自分を理解することが、メンタルヘルス不調から回復への近道だったという感想を話す人がいます。ほかのリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)の様子をみることで、メンタルヘルス疾患やメンタルヘルス症状、治療の効果などをあらためて理解できます。リワークプログラムへ参加(復職支援プログラムへ参加)することで、自分はどうか、と反省する機会になります。例えば、躁症状が出てイライラしている人をみることが、自分の躁症状への理解や、復職支援対策(リワーク対策)を考えることにつながります。
■リワークプログラム仲間を通じて学べる(復職支援プログラム仲間を通じて学べる)ことが多い
⇒リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)で仲間ができると、同じ悩みに共感する機会ができるとともに、もうひとつ、リワークプログラムでの貴重な学びの機会(復職支援プログラムでの貴重な学びの機会)が得られます。
同じメンタルヘルス疾患でも、さまざまなメンタルヘルス症状があり、さまざまなメンタルヘルス状態があるということをリワークプログラムなどデイケアで学べる(復職支援プログラムなどデイケアで学べる)のです。うつ病や躁うつ病がどのようなメンタルヘルス疾患か、客観的な視点をもって、あらためて考えます。リワークプログラムでの学び(復職支援プログラムでの学び)を通じて、メンタルヘルス疾患の本質がみえてきます。
うつ病や躁うつ病というメンタルヘルス疾患の病名こそ、みな同じですが、悩みや苦しみは人それぞれに違います。リワークプログラム仲間を通じて(復職支援プログラム仲間を通じて)、自分のなかの「人と同じこと」「人と違うこと」の両方に目を向け、リワークプログラムで視野を広げていける(復職支援プログラムで視野を広げていける)のです。
リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で、自分とよく似たメンタルヘルス状態の人、メンタルヘルス症状が違う人、メンタルヘルス不調の回復が進んでいる人など、さまざまな人と出会うことで、メンタルヘルス疾患に対する考え方や視野が広がります。視野を広げ、メンタルヘルス疾患をより深く理解することで、自分に対する理解も深まります。どうしてメンタルヘルス疾患になったのか、どうすればメンタルヘルス不調の再発を防げるのかがみえてきて、復職への希望(リワークへの希望)がもてます。
リワークプログラム仲間をみること(復職支援プログラム仲間をみること)で、間接的に、自分がみえてきます。自分はなぜメンタルヘルス疾患になったのか、掘り下げて考えます。自分を知れば知るほど、メンタルヘルス疾患を治し、防ぐ方法もみえてきます。復職を成功(リワークを成功)させるためのカギは、リワークプログラム仲間とともにとりくむ自己分析(復職支援プログラム仲間とともにとりくむ自己分析)にあります。自分の生き方や考え方、働き方などをくわしく分析する(休職にいたった理由を、思いつくかぎりあげていく。具体的に書き出す。ただ考えるのではなく、分析した結果を文章化して書面にする)ことで、メンタルヘルス不調の再発を防ぐ道すじがみえてきます。また、自分よりメンタルヘルス不調の回復している人をみて、リワークプログラムを通じて治療生活への希望をもつ(復職支援プログラムを通じて治療生活への希望をもつ)こともできます。
復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関では、リワークプログラムなどデイケア参加者(復職支援プログラムなどデイケア参加者)全員が自己分析にとりくみ、1~3ヵ月間かけて、A4サイズの用紙で10枚ほどのレポートを作成しています。リワークプログラム参加者全員が書いた内容(復職支援プログラム参加者全員が書いた内容)について、メンタルヘルス科専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)と話し合います。リワークプログラムなどデイケアの仲間も同じことをする(復職支援プログラムなどデイケアの仲間も同じことをする)ため、気を抜かずにとりくめます。リワークプログラムでの自己分析(復職支援プログラムでの自己分析)にとりくむことで、それくらい綿密に、メンタルヘルス疾患のことを考え、メンタルヘルス不調の再発予防にとりくむのです。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。