2018年04月13日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)」の37回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎1人で行う復職支援プログラムの注意点(リワークプログラムの注意点)
■復職支援プログラム(リワークプログラム)はあくまで標準的なものです。よって、個々のメンタルヘルス不調によって内容や強度を変更する必要があるため、これまでご紹介してきた内容を参考に主治医(精神科医・心療内科医)とよく相談して復職支援プログラムを決定(リワークプログラムを決定)してください。
■一度復職支援プログラムを設定(リワークプログラムを設定)したからといって、変更が全く許されないわけではありません。ついつい焦る気持ちから、無理にでも予定通りに復職支援プログラムに取り組まれる(リワークプログラムに取り組まれる)方もいますが、それではかえってメンタルヘルス不調の回復に悪影響となってしまいます。ときには休養を挟んだり、復職支援プログラムのペース(リワークプログラムのペース)を落としたりと、自分のメンタルヘルスと相談をしながら実行しましょう。しかし、メンタルヘルスがいいからと言って、復職支援プログラムを前倒しで実行(リワークプログラムを前倒しで実行)することはかえって疲労を蓄積させることがありますので禁物です。
■元気なときでも土日は休日として休むものなので、リハビリ期間中も週2日は復職支援プログラムを実施(リワークプログラムを実施)せずに休養に当てましょう。ただし、土日に遅寝遅起きの習慣ができてしまいますと、せっかく作り上げてきた日内リズムが崩れてしまいますので、起床と就寝の時間はできる限り、ずらさないようにしましょう。
◎長期的な復職支援プログラム(長期的なリワークプログラム)を1人で行うときは…
ここでは1人で行う復職支援プログラムの典型的な日課(リワークプログラムの典型的な日課)をお示ししましたが、これはメンタルヘルス不調の回復の度合いによって柔軟に復職支援プログラムを変更(リワークプログラムを変更)することが必要です。例えば、復職支援プログラムを開始(リワークプログラムを開始)した直後であれば、7~9時の間に起床するなど、ある程度の幅を持たせた柔軟な目標設定が重要でしょうし、外出する頻度や時間も最初は週に3日、1日につき1時間程度から開始すると良いでしょう。また開始直後は休憩時間を十分に取り、疲れないようにすることが重要です。しかし復職支援プログラムに慣れて(リワークプログラムに慣れて)きたら少しずつ負荷を上げ、心地よい疲れが残る程度(疲れ過ぎてはいけません)の復職支援プログラムを計画(リワークプログラムを計画)することが良いでしょう。
いずれにせよ、復職支援プログラムの負荷の強度(リワークプログラムの負荷の強度)は、メンタルヘルス不調の改善と密接に関連しますから、主治医(心療内科医・精神科医などメンタルヘルス専門医)ともよく相談をしながら、無理のない計画を立てるようにしましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。