リワーク・プログラム(その41) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その41)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の41回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■企業・組織での復職リワーク)支援例

ここで実際にリワーク・プログラムを導入して復職支援リワーク支援)を行っている企業や組織を
○自社の産業医を活用して復職支援産業医を活用してリワーク支援)を行っている
外部のリワーク・プログラムを使って復職支援を行っているリワーク支援を行っている
という2つのパターンで、ご紹介します。

自社の産業医を活用して復職支援自社の産業医を活用してリワーク支援)を行っているA社

A社は旅行・貨物輸送を扱っている会社で、業務上「指定時刻までに届けないと」といったものから予想外の台風や大雪といった遅延といったものまで、『常に時間との戦い』というようなプレッシャーやストレスがかかっていて、実際にうつ病もしくはメンタルヘルス不調になる社員がいました。
そんな社員の中には休職して復職するリワークする)人もいましたが、きちんとしたリワーク・プログラムがなかったので、せっかく職場復帰してもリワークしても)やがて退職してしまうというケースがあり「このケースを無くして、うつ病メンタルヘルス疾患が原因で休職した社員が復職しやすいリワークしやすい)ようにしたい」という、人事部と労務部にいた女性社員達が「リワーク・プログラムを作ろう!」となりました。
しかし、いざ「リワーク・プログラムを作ろう!」となると、どう作っていいのか分かりません。そこで彼女達が活用したのが会社にいた『産業医』です。彼女達は産業医にリワーク・プログラムの作成についてのアドバイスをうけ、その中で
リワーク・プログラムも大切だけど、社員や職場の意識やうつ病についての正しい知識を知ってもらうのも大切」というのが分かり、それまで行った事がなかった産業医による「うつ病についての正しい知識」講座を管理者だけでなく、社員全員を対象に行いました。そして実際のリワーク・プログラムについては専門部署や社員をおくのではなく、
うつ病休職者本人
うつ病休職者が所属している部署の上司
○人事、労務
○産業医とうつ病休職者本人のうつ病治療を担当している主治医
といった人達が情報を共有できるように、1つのシートにまとめられるようにしました。この事で
うつ病休職者本人と会社側のスタッフ(上司・人事や労務・産業医)がお互い、現在どんな状況か復職の予定リワークの予定)といったのが分かるようになった
うつ病治療を担当している主治医への報告や質問したい事といったのがしやすくなった
といった効果があり、以前のようにうつ病での休職後復職した社員リワークした社員)が退職する事がかなり減ったし、社員からも「もしもの時に相談しやすい」という評価を得ているそうです。
産業医は社員の就業中の体調不良や健康診断といったのだけを専門にしているわけではありません。こういう社員のメンタルヘルス不調という場合では、会社の中で一番の「プロ」といえる存在です。
だからリワーク・プログラムを作成するには、こういったプロの存在が欠かせないものといえるので、産業医がいる会社であれば是非一度相談してみませんか。

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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