リワーク・プログラム(その40) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その40)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の40回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】◎相談しやすい窓口づくり

通院や突発的なメンタルヘルスの悪化というのを復職者リワーク者)側からしてみれば
「言えない」または「言いづらい」「会社に迷惑がかかる」「クビになるかも…」
というような不安があり、これが元で復職後リワーク後)しばらくして休職や退職となってしまうという事が実際に多くみられます。こうなってしまう原因の一つとして
「相談できる場所(人)がない」
というのがあります。うつ病で休職した人の場合、
復職リワーク)したから大丈夫」
というのはありません。些細な事でもきっかけがあれば、メンタルヘルス疾患の再発や悪化をする可能性は残されています。そうならない為に、そして復職者が一人リワーク者が一人)で抱え込まないように
復職者が相談リワーク者が相談)できる窓口づくり』
をしておく必要があります。同じリワーク・プログラムを受けていても、こういった窓口があるのと、ないのとでは、復職者の仕事リワーク者の仕事)のしやすさにかなり差が出てくるといえます。
窓口というと「そこじゃないと相談できない」というイメージがありますが、ポイントは『相談しやすさ』なので、例えば
復職者と人事リワーク者と人事)や労務担当スタッフが週に一度ミーティングをする(可能であれば、上司又は同じ部署の人も一緒に参加する)
○産業医がいる場合は、産業医とのミーティングやメンタルヘルス不調のチェックを依頼してみる
という風なのでも窓口といえます。ここでのポイントは
うつ病休職者復職してリワークして)困っている事や要望を言いやすい環境』です。

◎まとめ

ここで何度もお話していますが、現在うつ病などメンタルヘルス疾患を患っている人というのは年々増加していて、それに伴ってうつ病による休職をする人も多くなっています。
そこで今どの企業でも「うつ病になった社員への企業のメンタルヘルスケア」、「うつ病で休職後復職支援リワーク支援)対策」といったのが急務といえます。
うつ病だったから…」とないがしろにするのではなく、『例え、うつ病で休職して復職してもリワークしても)働きやすい企業』、『うつ病で休職しても、メンタルヘルス不調が回復したら是非復職したいリワークしたい)と社員が感じる企業』というのがこれからもっと求められていくでしょう。
そしてリワーク・プログラムの導入はそうした姿勢を分かりやすく示すものでもありますし、ゆくゆくは「うつ病による休職者復職する際リワークする際)の復職支援対策リワーク支援対策)やメンタルヘルスケア」そしてリワーク・プログラムの導入といったのが企業に対して義務化されるのではないかと思います。

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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