リワーク・プログラム(その38) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その38)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の38回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■求められる復職リワーク)者に対する軽減勤務などのメンタルヘルスケア

うつ病で休職をしている人』は現在増えている傾向にあります。そこで企業ではそういった理由で休職をしている人が復職するリワークする)にあたってのメンタルヘルスケアをどのようにしていくか?というのが求められているのですが、具体的にはどんなメンタルヘルスケア復職支援リワーク支援)対策があるのでしょうか?

復職の意思リワークの意思)を伝えてきたら…

うつ病で休職している人が「復職したいリワークしたい)」という意思を会社に伝えてきたら、ここからが復職者リワーク者)に対するメンタルヘルスケアの始まりです。まずここでは復職者の意思確認リワーク者の意思確認)の他に、その人のうつ病治療を担当している主治医に
「本当に復職できるほどリワークできるほど)に、メンタルヘルス不調が回復しているか?」
というのを確認しましょう。
実は「早く復職早くリワーク)しなきゃ」という焦りから復職できるリワークできる)ほどメンタルヘルス不調が回復していないのに職場復帰しリワークし)、その後うつ病などメンタルヘルス疾患の症状が悪化して再度の休職、もしくは退職というケースがあるからです。だから、
復職したいと連絡リワークしたいと連絡)があった。良かった。」
と本人の意思だけで復職を了承リワークを了承)するのではなく、主治医にきちんと確認をとりましょう。この時、主治医の診断書をもらうのは勿論ですが、産業医がいる企業であれば産業医にその診断書を見せて、復職してもリワークしても)問題ないか?という判断を仰ぎましょう。
ここでもし出来る事なら主治医に会って、復職者の状態リワーク者の状態)について聞く方が診断書だけだとみえない部分がみえてきます。

復職直前リワーク直前)のメンタルヘルスケアについて

前項の問題をクリアして、いよいよ復職となったリワークとなった)時のメンタルヘルスケアとして挙げられるのに
勤務時間、日数の調整
があります。うつ病というのはご存知の通りメンタルヘルスの病で、その症状として
○集中力の低下
○作業能力の低下(うつ病を患う前のように仕事ができない)
といったのがあります。
これは休職中にリワーク・プログラムを受けていると少し改善される事がありますが、最初は復職者にとってリワーク者にとって)は難しいと感じたりします。
そこでいきなりフルタイムで週5日勤務という形ではなく、例えば「午前2時間、昼休みをはさんで午後2時間の1日4時間」といったのや「週3日勤務」というように通常の勤務形態よりも少ない時間、日数で職場や仕事に慣れる期間をつくりましょう。
こうしていく事で復職者は無理なくリワーク者は無理なく)働けるようになるので、集中力や作業能力が上がるだけでなく、徐々にでもフルタイム勤務に近づける効果が期待できます。

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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