リワーク・プログラム(その32) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その32)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の32回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■会社は休職者やリワーク施設とどう連携を図ればよいか

リワーク・プログラム参加前
心療内科に週1回通院し、服薬しながら家で静養。休職してから2週間ほどで日中少し活動することができるようになったため、家の周りを散歩するようになった。
休職して1か月ほど経過した頃、主治医より生活リズムを整えるため午前中に図書館へ行くようにと指導を受け、図書館で読書ができるようになった。
午後は軽い運動をするようにとも指示があったので、無理をしない程度に運動も実行した。
図書館通いを始めて3週間ほど経過したとき、主治医より職場復帰リワーク)に向けてリワーク・プログラムに参加するよう話があった。

◎会社側が押さえておきたいポイント
●休職期間中は1か月に1度程度、休職者の負担にならない程度に診断書を提出してもらうタイミングで面談するなど状況確認をする。その際は上司もしくは人事労務担当者など窓口を一本化し、面談のつど対応が変わることのないように注意する。
リワーク・プログラムへの参加は、「日常生活や睡眠のリズムが整い、朝からリワーク施設に通って一定のリワーク・プログラムに参加してから帰宅することを毎日繰り返してもメンタルヘルスの調子を崩さない程度にメンタルヘルス不調が回復したところ」で主治医から許可される。

リワーク・プログラム参加中
リワーク施設を事前に見学のうえ、週2日リワークに参加することにした。最初は帰宅後ぐったりと疲れたが、電車に乗ってリワーク施設に通うことにも慣れてきた。
自分と同様にうつ病で休職した人と会うのは初めてだったが、同じ境遇のせいか自然と打ち解け、よく話をするようになった。
リワークに参加している途中も時々メンタルヘルスの調子を崩すことがあったが、リワークスタッフにいろいろと相談に乗ってもらえたため、何とか通い続けることができた。
そのうち、リワークの参加日数が週3日、4日、5日と増えるようになった。
同時に様々なリワーク・プログラムを通して自分のメンタルヘルスの調子を管理するポイントやメンタルヘルス疾患に対する理解、周囲とのコミュニケーションのとり方、うつ病にありがちな考えの偏りを修正する方法など、メンタルヘルス疾患の再発予防に関することを学び、復職の準備リワークの準備)を進めた。

◎会社側が押さえておきたいポイント
●休職期間中、リワーク・プログラムの参加状況メンタルヘルス不調の回復状況を確認したい場合は、本人の同意を得たうえで主治医から聞くことができる(具体的な方法は各リワーク施設によって異なる)

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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