リワーク・プログラム(その9) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その9)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の9回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】〖リワーク・プログラムとは
うつ病で職場を休職した方の場合、上手く復職できるリワークできる)のか、再発してしまわないか、とても不安です。
最近よく耳にすることがある「リワーク支援」「リワーク・プログラム」という言葉、ここでは、そのリワークについて紹介していきます。

リワークリワーク支援リワーク・プログラム)とは何?
リワーク(rework)とは、再生するの意味を持ちます。
うつ病で仕事を休職中の方を、職場復帰するリワークする)ことを目的としておこなう復職支援のことリワーク支援と言います。

リワークの重要性
うつ病患者様はとても多く、世界的に言うと、人口の3~5%がうつ病であり、つまりは100人の従業員がいる会社では、3人から5人がうつ病を発症している計算です。
日本では15人に1人が生涯のうち一度はうつ病を発症すると言われています。
これだけ多いうつ病患者様を退職させても、次に入る従業員を教育して仕事を覚えさせて、それでもまたその人がうつ病になる可能性だってあり得ます。
しかし、うつ病患者様を休職させて回復後に復職回復後にリワーク)させても、すぐに元通り働けるわけではなく、リハビリ期間を設けて少しずつ心身を慣らしていかなければなりません。
大きな企業ならば、人材を確保してフォローすることも可能でしょう。
しかし、小さな企業や業績が伸び悩む企業は、更なる予算をかけて復職者リワーク者)にリハビリ期間を与えるのは、正直難しいでしょう。
復職したい社員リワークしたい社員)」と「復職させたい企業リワークさせたい企業)」の、「心身の不安」と「予算の不安」の両方をカバーできるよう、厚生労働省がリワーク支援をおこなっています。
専門の施設を利用し、復職に向けてリワークに向けて)、徐々に体を慣らしながらメンタルヘルスケアまでサポートしてもらえるのが、復職支援プログラム(リワーク・プログラム)です。
費用は国が負担するので、利用者は少額の負担金だけで済み、企業側は費用がかからず休職者が復職休職者がリワーク)しやすいようサポートしてもらえます。

リワーク支援の目的
1.生活リズムの立て直し
2.コミュニケーションスキルの習得
3.職場ストレスへの対処法の獲得を目的とする職場復帰支援プログラム(リワーク・プログラム)

リワーク支援に関わる人
●患者様ご本人(労働者)
●患者様ご家族
●主治医
●事業者(産業医・上司など)
リワーク・プログラムを実施する施設

リワーク・プログラムをおこなっている機関
≪公的機関≫
1.独立行政法人
2.精神保健福祉センター
≪民間機関≫
1.民間のNPOや企業
2.民間の精神科がある医療機関

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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