豊中市 千里中央にある「杉浦こころのクリニック」です。 | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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メンタルヘルスケア(その10)

2015/03/12

皆様、おはようございます。心療内科 精神科千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルスケア」の10回目です。前回に続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。

【続き→】厚生労働省の指針が求めているように、現在多くの企業にとって、メンタルヘルス不調者の早期発見と適切な対応が最優先課題です。すでに発症数に対応が追いつかず、メンタルヘルスケアが有効に行える環境を整備することが急務とされています。そのような状況の中、最近注目され始めているのが、メンタルヘルス不調の予防対策です。そもそもメンタルヘルスに対する最も効果的な対策は、メンタルヘルス不調者を出さない組織、職場環境づくりといわれています。いくらメンタルヘルスケアを実施しても、メンタルヘルス不調者が続出するような劣悪な職場環境、質の悪い管理監督者のマネジメントを放置している限り、問題が解決することはないです。
予防としては、職場環境の改善と教育活動が大きな柱です。メンタルヘルスの予防の観点から、業務システムの効率化や人材の適正配置を行うことで環境によるストレスを軽減します。また、管理監督者へのリスクマネジメント教育を行ったり、従業員にメンタルヘルスケアの基礎知識を啓蒙したりすることで個々の予防意識を高めていくことが今後ますます重要になるでしょう。

また最近では、早期離職の問題から若者のメンタルヘルスが取りあげられるようになりました。個人により違いはあるが、一般的に現代の若者はメールなどで情報を交換して育ってきたため、対面コミュニケーションで自分の気持ちを伝えることが苦手といわれています。対人関係のストレスに弱く、過重なストレスがかかると、メンタルヘルス不調に陥り、職場から逃避することで問題解決を図ろうとする症状が発症する傾向があります。またインターネットの情報と現実とのギャップに悩み、落ち込むことも少なくないです。その現実に合わせて適応する努力をしないことも特徴のひとつともいえます。こうした若者が働きやすい職場環境を形成していくと共に、戦力となる人材としていかに育成するかが課題となっています。
 
以上、心療内科千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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