復職支援(リワーク)(その101) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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復職支援(リワーク)(その101)

2018年09月12日 

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の101回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワーク(Re-Work)とは?〗(Ⅺ)
◎試し出勤制度❶
職場復帰支援リワーク支援)の一環として、従来「リハビリ出勤」「リハビリ勤務」「慣らし勤務」など、さまざまな名称が使用されてきた制度があります(表1)。共通する内容は、長期に休業した労働者に対して、正式な勤務に就く前に、通勤の練習、単純作業、その他負荷の軽い作業を行わせる(行うことを認める)ものです。しかし、これらの実施が、正式な職場復帰前リワーク前)か職場復帰後リワーク後)かによって、それに絡む事柄が大きく変わってきます。復職支援手引きリワーク手引き)では、職場復帰前、すなわち休業中に行うものを「試し出勤等」リワーク前、すなわち休業中に行うものを「試し出勤等」)とし、職場復帰後に軽減された業務を行うのは、「業務上の配慮」リワーク後に軽減された業務を行うのは、「業務上の配慮」)として取り扱っています。
◇表1 「試し出勤」等の意味の多様性
『■リハビリ勤務
ーーⅠ型(治療・無就労型):治療の一環、職場復帰前(仕事しない)リワーク前(仕事しない)
ーーⅡ型(治療・就労型):治療の一環、職場復帰前(仕事する)リワーク前(仕事する)
ーーⅢ型(慣らし型):慣らし勤務、職場復帰可能リワーク可能)の判断後/職場復帰前判断後/リワーク前)(仕事する)
■試し出勤
ーーⅣ型(無就労型):復職の判定リワークの判定)、職場復帰可能の判断リワーク可能の判断)後/職場復帰(決定)リワーク(決定))前(仕事しない)
ーーⅤ型(就労型):職場復帰可能の判断後リワーク可能の判断後)/職場復帰(決定)前リワーク(決定)前)(仕事する)
■慣らし勤務
ーーⅥ型(一時的配慮型):慣らし勤務、職場復帰後慣らし勤務、リワーク後)(仕事する)
ーーⅦ型(就業変更型):仕事の変更、職場復帰後仕事の変更、リワーク後)(仕事する)』
「試し出勤等」を検討する上でまず必要なのは、業務上の配慮同様、目的を明確にすることです。復職支援手引きでは、「リハビリ」という表現が用いられていないリワーク手引きでは、「リハビリ」という表現が用いられていない)です。
「リハビリ」という表現には医療的な関わりを想起させる面があり、試し出勤制度のおもな狙いがメンタルヘルス症状あるいはメンタルヘルス機能(非常に低下したメンタルヘルス)の改善にあるかのような印象を与えてしまうことも懸念されたためであると考えられます。
そうした「リハビリ」を職場という場を借りて実施するという考え方もありえるし、それに該当するような取り組みを行っている事業体も皆無ではないです。しかし、その場合には、手続きや進め方に関して、主治医(精神科医・心療内科医)とのより連密な調整が必要となり、職場においても一定のメンタルヘルスの専門的な知識を有したメンタルヘルス専門医療職が中心となる関わりが求められるでしょう。メンタルヘルス機能の回復過程に対する詳細な評価を誰が行うのか、医療費の類をどう扱うかといった問題や、トラブルが発生した際の責任の所在も明確にしておく必要があります。「リハビリ」の場となる職場の責任者は、そうしたことに関する説明を受ければ強い責任を感じざるを得ないです。常勤のメンタルヘルス専門医療職がいない中小規模事業場では、実施が困難です。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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