復職支援(リワーク)(その75) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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復職支援(リワーク)(その75)

2018年07月18日 

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の75回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●メンタルヘルス疾患の再発・再燃予防のためのリハビリテーションとしてのリワークプログラム復職支援プログラム)(Ⅱ)
◎心理学的手法でメンタルヘルス疾患の再発・再燃予防
休職した要因が、環境ばかりでなく自分自身の中にも課題があることを知り、そのことをテーマとして、リワークプログラムの内容復職支援プログラムの内容)を変えていきます。このリワークプログラムの中復職支援プログラムの中)で用いられるのが心理学的手法です。そもそも仕事量が増えていった際に仕事を引き受けた自分の背景には他者の評価を気にする自分が、相手の反応を気にするあまり「これ以上の仕事は無理」と言えなかったとすると、言いにくいことを相手に上手に話して理解してもらう、ということがメンタルヘルス疾患の再発や再燃を予防する手段となります。これをアサーティブな言動というが、これが身につけば、仕事の増加を少しでも減らすことができるかもしれないです。また、部下に仕事をさせるのが上司としての業務でもあるのだが、本来は部下にさせることを自分が引き受けてしまったがゆえに過重労働になったとすれば、部下に上手に理由を説明して仕事を分担することができれば、メンタルヘルス疾患の再発・再燃のリスクを減らせます。
集団リワークプログラム集団復職支援プログラム)で業務を意識
前述のような心理学的手法で得られたものを集団の中で試すために、一つの作業課題を集団で行う集団リワークプログラムを用意集団復職支援プログラムを用意)します。少人数のグループで一つの目標を持たせて、それに対する作業を分担しながら進め、比較的短期間のうちに結果を出すような集団リワークプログラム結果を出すような集団復職支援プログラム)です。某復職支援施設リワーク施設)では、メンバー主体リワークプログラムメンバー主体復職支援プログラム)と呼ばれるものであり、このメンバー主体リワークプログラムこのメンバー主体復職支援プログラム)は再休職の予防を目的とするテーマを自分たちで考え、テーマごとに5~6人のグループをつくり、そこでの作業の分担を決めて5週間で結果を全体に提出してプレゼンテーションするというものです。この作業を通じて、割り当てられた役割を果たすことで協働することを実感できるようになっています。また、職場での業務を意識した協働場面を設定し、グループ内での人間関係を通じて、互いの役割分担を意識しながら問題解決能力を高める場となっています。この作業を通じて職場の人間関係で生じる問題と類似した問題点が浮かび上がることも多く、復職後リワーク後)に向けた対処法を考えることにも繋がる場です。
◎安易な「自己分析」は禁物
産業医や産業保健スタッフ、場合によっては人事労務が復職を希望リワークを希望)する社員に「自己分析」を実施させ、提出させる企業があります。これが事実であれば、「自己分析」が本来の意味から離れた利用がされており、「自己分析」をさせてその結果を企業が受け取ること自体が、企業にとってのリスクともなり得ます。復職支援施設で行うリワーク施設で行う)「自己分析」の文章中には、会社や上司への批判が記載されている場合がほとんどです。しかしここでは本人の言い分だけが書かれているので、私たちメンタルヘルス専門医精神科医・心療内科医)は社内の事情は知り得ないとのスタンスを維持して、「自己分析」の本来の目的である自分側の内的な要因や家庭での出来事などの業務以外の要因に目を向けさせることができます。しかし、会社が「自己分析」をさせてその結果を提出させた場合、業務関連の要因を会社が認識したということであり、本人の言い分の事実関係を調査する義務が生じる可能性が十分にあります。ましてや治療的に「自己分析」を行っていない社員であれば、火に油を注ぐ結果ともなり、よけいに好訴的になるでしょう。もし調査をしないで放置しておき、再び同様のことが起こった際には、すでに会社がその事実を本人の書いた文書で知っていたにもかかわらず放置していたという理由で「安全配慮義務違反」を確実に問われることになります。労災請求がなされれば、認定の重要な証拠ともなり得るので、安易に行うべきではないです。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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