2018年05月21日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)」の50回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●職場復帰支援(リワーク支援)プランの作成
主治医(精神科医・心療内科医)の職場復帰の許可(リワークの許可)や産業保健スタッフや職場関係者との職場復帰に向けた(リワークに向けた)話し合いが整ったら、いよいよ職場復帰支援プラン(リワーク支援プラン)が作成されることになります。この職場復帰支援プラン(このリワーク支援プラン)は前出の厚生労働省から出された「心の健康問題(メンタルヘルス不調)により休業した労働者の職場復帰支援の手引き(リワーク支援の手引き)」(復職ガイドライン(リワークガイドライン))の中で作成することが推奨されているものです。実際は、書面できちんと職場復帰支援プランを作成(リワーク支援プランを作成)する職場もあれば、関係者間で復職支援情報(リワーク支援情報)を共有して確認するだけで書面に残さないこともあります。また、職場復帰を円滑に進める(リワークを円滑に進める)ため復職前(リワーク前)にいわゆるリハビリ勤務(試し勤務、復職支援プログラム(リワークプログラム)など、様々な名前で呼ばれることがあります)を勧められることがあります。ただし、このリハビリ勤務はときに非常に曖昧で職場復帰する者(リワークする者)にとって不利益な条件で行われることもありますので、復職支援プログラムの実施(リワークプログラムの実施)方法や勤務内容、勤務の際の待遇などについて職場に確認をしてから復職支援プログラムを行う(リワークプログラムを行う)ようにしましょう。具体的な内容としては、職場復帰予定(リワーク予定)日や人事・労務担当の管理上の対応など、さまざまな観点からの総合的な復職支援内容(リワーク支援内容)が含まれます。
職場復帰を目指す(リワークを目指す)には復職をする方の努力(リワークをする方の努力)だけでなく、周囲のさまざまな関係者がそれぞれの役割を適切に果たすことで、復職が円滑になされる(リワークが円滑になされる)ものですので、下記の点について具体的に整理し、関係者間で復職への認識(リワークへの認識)を共にしておくと良いでしょう。
◇ 職場復帰支援プランで確認(リワーク支援プランで確認)しておくべき事項
『■職場復帰予定日(リワーク予定日)
■職場復帰予定部署(リワーク予定部署)
■管理監督者による業務上の配慮
■人事・労務担当の管理上の対応
■産業医などによる医学的見地から職場復帰を判断(リワークを判断)した意見
■メンタルヘルス不調の再発予防のためのフォローアップ体制について』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。