2018年04月16日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)」の40回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎リワークプログラムの実際(復職支援プログラムの実際)〔1日体験!〕
それでは、リワークプログラム(復職支援プログラム)では実際にどのようなことをやっているのでしょうか。
もちろんそれぞれのリワーク施設(復職支援施設)により、特色を生かしながらリワークプログラムを実施(復職支援プログラムを実施)しているので、細かな違いはありますが、大体、このような「リワークプログラムの週間スケジュール表(復職支援プログラムの週間スケジュール表)」に基づいて、リワークプログラムを計画(復職支援プログラムを計画)しているリワーク支援施設(職場復帰支援施設)が多いでしょう。
これから、実際にリワークプログラムの1日(復職支援プログラムの1日)をのぞいてみることにしましょう。
●リワークプログラムの1日体験!(復職支援プログラムの1日体験!)
①リワークプログラムの開始(復職支援プログラムの開始)(9:15~)
最初に血圧測定と看護師の問診で、その日のメンタルヘルス症状をチェックします。
②オフィスワーク(9:30~12:00)
次に新聞を一読し、興味を持った記事を要約します。(ここで要約した記事は、午後のプレゼンテーションの題材になります)
その後はパソコン作業の時間です。
模擬資料を用いて、パソコンの感覚を取り戻します。
(この時間は職場関連の作業や、メンタルヘルス疾患に関する本を読むなど、人によって異なります)
③昼食(12:00~13:00)
約2時間の職務技能回復訓練を終え、昼食です。
昼食中の団らんや患者様同士の情報交換・悩み相談がリワークプログラムの大きな利点(復職支援プログラムの大きな利点)です。
④ディスカッション(13:00~14:15)
午前中に要約した新聞記事を題材に、旬の話題でディスカッションを行います。
コミュニケーションが苦手な方にとっては、絶好のリハビリの機会になります。
⑤メンタルヘルス疾患の再発予防プログラム、キャリアマネジメント(14:15~15:30)
メンタルヘルス疾患の再発予防プログラム(職場のメンタルヘルスを専門とする医師(精神科医・心療内科医)が、うつ病などのメンタルヘルス不調や薬についての専門的な知識をわかりやすく説明したり、産業医面談のポイントや心構えなどについてレクチャーをしたりします。)やキャリアマネジメント(職場でのコミュニケーション技術や魅力的なプレゼンテーション方法など、職場復帰後(リワーク後)に職場で必要となるスキルについて、メンタルヘルス専門の知識を持つリワークスタッフ(復職支援スタッフ)が実習形式でレクチャーします。)などの講義を行います。少人数のリワークプログラム(少人数の復職支援プログラム)なので、積極的に質疑応答が行われます。
⑥リワークプログラムの終了(復職支援プログラムの終了)(15:30)
1日のリワークプログラムが終了(1日の復職支援プログラムが終了)です。今日も中身の濃い1日でした。お疲れ様です!
上記以外にも、曜日によっては以下のようなリワークプログラム(以下のような復職支援プログラム)が実施されています。
■運動プログラム
ストレッチやヨガ・リズムダンスなどさまざまな要素を取り入れながら、家でもリラクゼーションとして行うことができるような運動を行っています。
■個別カウンセリング
週に一度は担当医師(精神科医師・心療内科医師)と面談を行い、1週間の進捗状況を確認します。
この際にメンタルヘルス不調の把握やリワークプログラムの見直し(復職支援プログラムの見直し)と、職場復帰の具体的なスケジュール(リワークの具体的なスケジュール)の確認を行います。
●復職後のセミナーについて(リワーク後のセミナーについて)
リワーク施設によって(復職支援施設によって)は年に数回、復職後のセミナーを行って(リワーク後のセミナーを行って)います。この復職後のセミナー(リワーク後のセミナー)ではリワークプログラムを終えて(復職支援プログラムを終えて)、すでに職場復帰を果たした(リワークを果たした)方にも参加していただきます。そしてメンタルヘルスに関連するメンタルヘルス専門の講師を招き、講演会を行っています。また、講演会終了後は、現在リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)されている方と、職場復帰された(リワークされた)方の交流の機会を設け、職場復帰のため(リワークのため)の意見交換をします。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。