2016年06月14日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職)支援」の38回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】◇メンタルヘルス不調者が現れる原因として事業者側が認識しているのは、
本人の性格の問題 67.7%
職場の人間関係 58.4%
仕事量・負荷の増加 38.2%
◇過去3年間でメンタルヘルス不調者のその後の状況としてもっとも多いパターンについては、
休職を経て復職(リワーク)している 37.2%
休職を経て復職後(リワーク後)、退職した 9.5%
休職を経て退職した 4.8%
休職せずに退職した 9.8%
休職せずに通院治療等をしながら働き続けている 14.1%
長期の休職または休職・復職を繰り返し(リワークを繰り返し)ている 8.2%
休職・復職問題(リワーク問題)が根深いのが見て取れます。結果的に退職に至った割合は24.1%となっています。
◇うつ病休職者が職場復帰する(リワークする)際、問題となったことについては、
どの程度仕事ができるかわからなかった 59.9%
本人のメンタルヘルス不調について、正確な医学的情報が得られなかった 33.7%
本人に合う適当な業務がなかった 21.1%
復職支援(リワーク支援)に関しても、様々な問題が浮かび上がっています。復職可能(リワーク可能)かどうかの復職判定(リワーク判定)が難しいことが分かります。
◇メンタルヘルス対策に取り組んでいるかどうかについては、
何らかのメンタルヘルス対策に取り組んでいる 50.4%
取り組んでいない 49.6%
約半数の事業所では、メンタルヘルス対策に何も取り組んでいません。
◇メンタルヘルス対策に取り組んでいない事業所で、取り組んでいない理由については、
メンタルヘルス対策の必要性を感じない 42.2%
メンタルヘルスの専門スタッフがいない 35.5%
取り組み方が分からない 31.0%
となっています。
さて、皆様の事業所ではいかがでしょうか?
以上、千里中央駅直結・千里セルシー3階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。