2016年02月17日
心療内科 精神科、大阪府 豊中市・千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の30回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】■その他
疾病による休業は、多くの労働者にとって働くことの自信を失わせる出来事です。必要以上に自信を失った状態での職場復帰(リワーク)は、健康および就業能力の回復に好ましくない影響を与える可能性が高いため、周囲からの適切な心理的復職支援(リワーク支援)が大切となります。特に管理監督者は、労働者の焦りや不安に対して耳を傾け、健康の回復を優先するよう努め、何らかの問題が生じた場合には早めに相談するよう労働者に伝え、事業場内産業保健スタッフ等と相談しながら適切な復職支援を行っていく(リワーク支援を行っていく)必要があります。
また、事業者はこれらの復職支援体制(リワーク支援体制)がうまく機能できるよう職場復帰支援する(リワーク支援する)必要があります。策定された事業場職場復帰支援プログラム(策定された事業場リワークプログラム)が、事業場の実態に即した形で実施されるよう社内の規程および復職支援体制の整備(リワーク支援体制の整備)を図らなければならないです。また、事業場職場復帰支援プログラム(事業場リワークプログラム)が労働者および管理監督者、事業場内産業保健スタッフ等に十分周知されるよう必要な教育を実施する必要があります。外部EAP(従業員支援プログラム)などと契約している場合には、外部EAPが提供する復職支援(外部EAPが提供するリワーク支援)についても利用に関する情報提供を労働者全員に周知しておくことなどが必要です。
職場復帰支援における(リワーク支援における)専門的な助言や指導が事業場内で得られない場合には、それぞれの役割に応じた事業場外資源を活用することが望ましいです。中小規模事業場等で、専門的な人材の確保が困難な場合は、地域産業保健センター、都道府県産業保健推進センター、中央労働災害防止協会、労災病院勤労者メンタルヘルスセンター、精神保健福祉センター等の事業場外資源の復職支援を受ける(リワーク支援を受ける)等、事業場外リワークプログラムの活用を図ることが有効です。特に50人未満の小規模事業場では、事業場内に十分な人材が確保できない場合が多いことから、必要に応じ、地域産業保健センター、労災病院勤労者メンタルヘルスセンター等の事業場外資源を活用することが有効であり、衛生推進者または安全衛生推進者は、事業場内の窓口としての役割を果たすよう努めることが必要となります。
以上、心療内科、豊中市・千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。