2015年05月25日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の13回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】2006年版『産業人メンタルヘルス白書』によれば、「現在、こころの病のために1か月以上休業している従業員がいる」会社は、全体で74.8%、3,000人以上の会社では93.8%と、従業員数の多い会社における割合が多く、年々増加傾向にあります。また、最も多いメンタルヘルス疾患としては、「うつ病(気分障害)」を94.0%の会社が回答しており、うつ病対策の重要性が再認識できます。
しかし、「うつ病」といっても、適応障害的な要素が大きいうつ病から、逃避型のうつ病などの神経症性うつ、躁うつ病や統合失調症のうつ状態などと、病態はさまざまです。職場不適応の構成要因に対しては職場調整等により比較的早く職場復帰可能(リワーク可能)であるが、人格の未熟さや家庭の職場復帰支援(リワーク支援)不足が大きく影響しているメンタルヘルス不調においては、復職までに(リワークまでに)数年を要するものまで存在し、対応はケースバイケースであり、復職支援が難しい(リワーク支援が難しい)ところです。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。