リワーク・プログラム(その13) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その13)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の13回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】〖リワーク・プログラムのメリット
リワーク・プログラムを受けることで、受けるメリットはとてもたくさんあります。
ふつう、多くのメリットがあれば、必ずデメリットもあるはずです。
しかし、リワーク・プログラムによるデメリットは以外にもないのです。今回では、リワーク・プログラムによるメリットをいくつか紹介していきます。

リワーク・プログラムを受けることで得るメリット

≪生活のリズムが整う≫
休職中は、朝方が一番つらいので、どうしても布団から起き上がることができずに、結果、不規則な生活になってしまいます。
リワーク・プログラムを受けることで、初めは週2日から徐々にリワーク支援施設に通うことで、生活のリズムを正しくしていきます。

復職リワーク)に対して自信が持てる≫
長い間休職してしまうと、気力も体力も思った以上に落ちてしまいます。
病気で休んだなら、尚更に体力は低下してしまっているでしょう。
復職後リワーク後)も、元のように通勤ラッシュの中、毎日仕事に通えるのか、どうしても不安になるでしょう。
リワーク・プログラムは、最初は週に2日ほどから、最後には週5日通勤ラッシュを体験しながら通うことになります。
そこまで来ると、通う場所や環境が変わっても、”このリワーク・プログラムをこなせたのだから、復職もできるリワークもできる)はずだ”という自信を持つことができます。

うつ病に関する知識とセルフケア≫
うつ病とはどんな病気で、何が原因で発症するのか、病気のメカニズムや薬の知識などを勉強します。
そして、自分がうつ病になったのは何が原因で、どんな考えや行動が良くなかったのかを知り、復職後も再発しないリワーク後も再発しない)ようにセルフケアが出来るのです。

≪再発予防教育を受けることができる≫
認知行動療法により、物事に対するマイナスな考えや捉え方を、前向きで客観的に捉えられるように改善します。
また、職場でありがちな場面をロールプレーしてストレス対処法を学んだりすることで、うつ病が再発しないように教育を受けることができます。

≪仲間が見つかる≫
自分と同じように、うつ病で休職して復職を目指すリワークを目指す)人と、ミーティングを通して自分の悩みや症状を話して、逆にその人の悩みや症状を聞くことで、
「自分だけではない」ということが分かり、「1人じゃないんだ」ということが分かります。
また、リワーク支援で知り合った仲間とは、復職後も連絡リワーク後も連絡)を取り合って励まし合いながら復職を成功リワークを成功)させるように努力します。

≪コミュニケーション能力が上がる≫
リワーク支援施設のスタッフや利用者とのグループ課題で、協力しながら仕事を進める能力を得ることができます。
また、まわりの社員とのコミュニケーションの取り方やしてはいけない事など、対人関係のスキルを上げることができます。

≪職場の受け入れ態勢が整いやすい≫
リワーク・プログラムは、本人・主治医・企業側の3者の同意により始められ、スケジュールの進み具合や症状の回復や取り組み方など、
企業の担当者にもリワーク支援施設から報告が行くようになっています。
労働者を受け入れる企業側にも、リワーク支援施設の担当者から、「気を付けてほしい事」や「接し方」などを報告してもらえますし、社員のうつ病に対する理解を深めることができ、
復職する職場リワークする職場)が、労働者が働きやすい環境に整いやすいのです。

≪資格の勉強ができる≫
目指している資格取得に向けた勉強が出来たり、職場に関係した情報収集ができる時間を確保できます。
ただ体調を整えるだけではなく、スキルアップのために使うことも出来るのです。

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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