リワーク・プログラム(その12) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

ブログブログ

ホーム > SELCYブログ > リワーク・プログラム(その12)

リワーク・プログラム(その12)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の12回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】〖リワーク・プログラムの期間
うつ病などの精神疾患で休職した方が、いきなり職場に復職リワーク)することは難しく、再発の危険が高くなります。
今では、復職の際リワークの際)にリワーク支援への参加を義務付けている企業も多くあります。

リワーク・プログラムの期間はどれくらい?
行政機関・民間企業やNPO・民間医療施設など、どこのリワーク・プログラムにおいても、標準とされる期間は3ヶ月です。
民間の施設においては、復職まで3ヶ月ないリワークまで3ヶ月ない)場合などは特別メニューを組んでくれたり、最初から半年のリワーク・プログラムが組まれているところもあるようです。
しかし、ふつうは3ヶ月に設定されており、利用者の回復具合や症状により、最長半年まで期間の延長が可能という場合が多いようです。
注意するべきは、行政機関でおこなうリワーク・プログラムでは、費用が無料なので希望者が待っている状態のため、リワーク支援期間の延長がない場合が多いということです。
リワーク・プログラムを探す場合は、症状や回復具合により、リワーク期間の延長は可能かどうかを調べておきましょう。
主治医の復職可能リワーク可能)の診断が出たものの、まだ症状の回復に不安があるような方は、延長可能なリワーク支援の方が安心です。

リワーク・プログラムの利用例(3ヶ月程度の場合)
●1週目・2週目:週2日2時間程度(1週目と2週目で曜日を変える)
うつ病患者様にとって出勤することは苦痛です。出勤時間より少し遅い時間の午前中にリワーク・プログラムをおこないます。
内容は簡単な作業やオリエンテーション・DVD鑑賞など簡単なものです。
●3週目:週3日出勤時間より少し遅い午前中2時間程度
●4週目・5週目:週5日出勤時間より少し遅い2時間程度
●5週目・6週目:週5日出勤時間より少し遅い時間から2時間程度の午前中のみの日と、昼食を挟んで3時間程度の日もあります。
●7週目・8週目:週5日出勤時間より少し遅い時間から昼食を挟んで4時間程度
●9週目・10週目:週5日通常の出勤時間から昼食を挟んで5時間程度
●11週目~13週目:週5日通常の出勤時間から昼食を挟んで6時間程度
上記のリワーク・プログラムの内容は施設により若干の違いはありますが、このように増えていきます。
また、リワーク・プログラムはあくまで目安であり、症状や回復具合に応じて随時変わるのがふつうです。

リワーク・プログラムを申し込んでから開始するまでの期間は?
希望者多数の人気のあるリワーク・プログラムについては、順番がくるまでどれくらいの日数がかかるのかは施設に確認してください。
ふつうの待つ必要がないリワーク・プログラムでは、申し込んでから初回の相談に至るまで、1週間から2週間の期間が必要になります。
なぜなら、リワーク・プログラムをおこなうには、利用者本人の希望だけではなく、主治医の承諾(診断書)・所属する企業の担当者の承諾など、複数からの承諾やコーディネートが必要となります。
そのため1週間から2週間の準備期間が必要なのです。
そのあと、実際にリワーク・プログラムが開始されるのは、その時の話し合いにより決まってきます。
リワークコーディネートとは、
●本人→現在の生活リズム・体調とその波・復職に向けてリワークに向けて)の意思や不安なところの確認など
●主治医→治療状況・復職可能リワーク可能)かどうかなど
●企業担当者→復職時リワーク時)の受け入れ態勢・復職に対してリワークに対して)の考え方・リワーク支援内容の説明など
3者の同意を得ることが出来、それぞれの考えなど聞いたうえで、リワーク支援の日程調整や無理のないスケジュールを組んでいきます。

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

ページトップに戻る

レスポンシブウェブデザイン