リワーク・プログラム(その10) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その10)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の10回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】〖リワーク・プログラムの内容
リワーク・プログラムでは、実際にどんなことをするのでしょうか?
施設によって内容は変わると思いますが、代表的なものを紹介していきたいとおもいます。

リワーク・プログラムの内容(職場復帰支援プログラムの内容)
≪オフィスワーク≫
職場と同じような環境で、パソコン作業などをおこない、業務に必要な能力を回復させていきます。
集団の中でも問題なく仕事が出来るようにしていくのです。
また、業務関連の書籍や新聞を読んだり、資格の勉強をしたりします。
≪グループワーク≫
グループを組んでひとつの課題が出されます。
その課題に向けて、みんなで話し合い協力して資料作成やプレゼンテーションなどをおこないます。
自分の考えを言えること、話し合うこと、協力すること、交渉することなど、組織の中での働き方や成功により得ることが出来る喜びなどを学びます。
≪SMT(セルフマネージメント トレーニング)・心理教育≫
うつ病の原因や注意すべき点など、病気に関する理解を深めます。
また、薬に関しての知識や服用の大切さや注意点などを知り、体調を管理できる能力を得ます。
人との接し方やストレスを溜めない方法などを学び、再発しないようにします。
同じ悩みや病気の人の話を聞き、また、自分の場合はこうであると言い合って、自分だけではないという仲間意識を強めます。
≪CBT(集団認知行動療法)≫
認知行動療法(又は認知療法)とは、認知に働きかけて気持ちを楽にするという、精神療法心理療法)のひとつです。
認知とは、モノの受け取り方・考え方という意味です。
うつ病を発症した人は、物事をマイナスに受け取りがちです。
そういった考え方が、ストレスになりどんどん蓄積してしまいうつ病を悪化させるのです。
ここでは、自分が置かれている立場や状況を主観的に判断できるようにして、モノの考え方や捉え方をストレスに対応できるようにしていきます。
復職後リワーク後)も再発しないよう、日常生活でも物事に対しての捉え方や問題解決できるように勉強していくのです。
≪その他≫
●労働者の回復具合や職場環境に合わせて、状況に応じた課題を設定してこなしていきます。
心身のリラックスストレス緩和などを目的とした、呼吸法ヨガなどのリラクゼーションを教えてくれます。

リワーク・プログラムでの課題
≪自己課題≫
資格の取得や自分の問題点の克服など、個人により課題は変わります。
このリワーク・プログラムで得たいスキルや課題など、目標を定めてそれに向けて取り組みます。
≪共通課題≫
リワーク・プログラムを受ける方全員に出される課題です。
主に休職に至った経緯を振り返り、問題に向き合うことなどが挙げられます。

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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