リワーク支援について（その１２） | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」
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リワーク支援について（その１２）
皆様、おはようございます。心療内科 精神科、千里中央駅直結「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。今回は「リワーク支援について」の12回目です。前回に続き、リワーク支援（職場復帰支援）について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●判定の進め方
職場復帰の可否（リワークの可否）判定のために最低限必要な事項を下表に示しました。
◇《復職判定（リワーク判定）にあたって産業保健スタッフが最低限必要な情報》
〈本人に関する事項〉 〈職場に関する情報〉
主治医の意見 上司・同僚の復職（リワーク）に関する考え
症状等の改善度 上司・同僚の病状に対する理解
生活リズムの回復度 元の業務内容（負荷）
日中の過ごし方 現時点での繁忙状況
薬剤の副作用 元の職場環境（人間関係を含む）
発症、増悪の要因（特に仕事関連） 業務上の配慮に関する可能性
（可能な範囲で）
本人の復職（本人のリワーク）
・職場への思い
肉親（配偶者）の復職・職場への
（リワーク・職場への）思い
再発、再燃に関する脆弱性
（可能な範囲で）
うつ病の場合、遺伝素因のない者でも、再発を繰り返すほど、その次の再発をきたしやすくなることが報告されており、したがって、初回の職場復帰での慎重な支援（リワークでの慎重な支援）が望まれます。しかし一方で、初回の職場復帰において（リワークにおいて）は、本人や家族はできるだけ早期の復職（早期のリワーク）を望みがちであることも事実です。現実的には、本人や家族の希望が強く、主治医からもはっきりした要請があった場合には、職場関係者からみると若干時期が早いように思えても、職場復帰を試みる（リワークを試みる）方向で調整せざるをえないこともあるでしょう。しかし、そうした例でも、職場復帰がうまく（リワークがうまく）いかなかったならば、その次は慎重に進めるように合意をとっておくべきです。
いずれにしても、上述したように、休業中（復職支援手引き（リワーク支援手引き）の第一ステップ）に、あらかじめ職場復帰の要件（リワークの要件）を本人、主治医に伝えておくことで、できるだけ職場復帰の要件での混乱（リワークの要件での混乱）を回避したいです。
以上、心療内科、千里中央駅「杉浦こころのクリニック」（千里ニュータウン・千里セルシー３階）の杉浦でした。
