リワーク支援について(その5) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク支援について(その5)

皆様、おはようございます。心療内科 精神科千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク支援について」の5回目です。前回に続き、リワーク支援職場復帰支援)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■復職準備期リワーク準備期

基本的な生活リズムが整い、業務に関連した準備を具体的に行なっていく時期です。
この時期には、ほぼ病状が安定しており、あらかじめ決めておいたスケジュールに従って「好きではないこともやれる」状態で、通勤時間帯の交通機関の利用や、業務に関連した作業や学習などに取り組むことが可能になってきます。職場復帰リワーク)に向けた個別のリワークプログラム個別の職場復帰支援プログラム)を管理監督者や産業保健スタッフが指導する方法もあるが、近年は事業場外資源による職場復帰支援プログラムリワークプログラム)なども充実してきており、これらの情報を労働者に提供しリワークプログラムの活用職場復帰支援プログラムの活用)を促す方法もあります。
療養初期に職場復帰に関してリワークに関して)説明する機会がなかった労働者には、主治医の「職場復帰可能リワーク可能)」の診断書が出たことをきっかけに関わる箏になるが、症状が軽快したのみで、就業に合わせた生活リズムの形成や業務に関連した職場復帰支援準備リワーク支援準備)が十分に行なわれていないことも多いです。したがって、この時点で改めて会社の職場復帰の考え方リワークの考え方)や手順に関する説明を行い、労働者の了解を得て、主治医へも職場復帰に関する制度リワークに関する制度)の説明を行なうこととなります。多くの場合、産業医から主治医への病状照会の形式で、会社の制度を前提とした職場復帰可否リワーク可否)の再判定の依頼を行うが、再提出される診断書等の費用負担については、あらかじめ労使間で取り決めたルールを確認しておくことが望ましいです。
また、就業規則に定めた療養可能期間が満了に近くなってくると、労働者本人や家族が職場復帰を急ぎリワークを急ぎ)、十分に復職準備リワーク準備)が整わないまま職場復帰を希望リワークを希望)することは珍しくないです。不十分な回復状態で職場復帰することリワークすること)のリスクを十分に説明すべきであるが、場合によっては、会社で定めている試し出勤などの職場復帰支援制度リワーク支援制度)を活用しながら職場復帰を試みるリワークを試みる)ことも、労働者本人や家族の納得感を高めるために必要な場合があります。また、あらかじめ、療養可能期間を半分過ぎたあたりから、療養満了日を通知する機会を複数回に分けて設け、その際に労働者へ職場復帰の準備リワークの準備)を始めているかどうか確認することも、このような事態を防ぐのに役立つと思われます。
 
以上、心療内科千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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