リワーク支援について(その4) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク支援について(その4)

皆様、おはようございます。心療内科 精神科千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク支援について」の4回目です。前回に続き、リワーク支援職場復帰支援)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■心身安定期

急性期の症状が緩和し、少しずつ日常生活に支障がなくなってくる時期です。外出したり、人と会話したり、「好きなことならできる」状態で、徐々に就業にあわせた基本的な生活リズムを整え、日中の活動度を上げていくことが可能になってきます。また、メンタルヘルス不調に陥った誘因・要因について振り返ると共に、繰り返さないためのメンタルヘルス対策について内省したり、主治医との診察場面で考察を深めたりすることも可能になります。
この時期には、産業保健スタッフや管理監督者を主体に、職場からの関わりを徐々に増やしていきます。回復の途上にある労働者のペースを尊重しつつも、できるところから生活上の具体的な課題(日課)に取り組んでいくよう促していきます。また、職場復帰リワーク)に関する会社のスタンスについて、労働者を通じて主治医へ情報提供を行い、適切な職場復帰可否リワーク可否)の判断に役立ててもらえるようにします。職場復帰時リワーク時)の短時間労働や試し出勤制度等の有無および内容については、主治医の職場復帰可否についての判断リワーク可否についての判断)に大きく影響するため、職場復帰時の混乱リワーク時の混乱)を防ぐためにも、あらかじめ主治医に知らせておくことが重要です。また、労働者が所属していた職場に業務や人員配置についての特殊な事情がある場合は、会社として新たに提供可能な業務あるいは職場についての情報を(ない場合はその旨を)あらかじめ主治医へ提供しておくと、業務の変更や配置転換についての現実的な主治医判断を出してもらうことも期待できます。
また、療養期間が長期にわたる場合などで、基本的な生活リズム形成の段階から職場復帰支援が必要リワーク支援が必要)となる場合があります。その場合、医療機関が設けているデイケアサービスなどの利用が役に立つことがあるので、主治医にそのリワークプログラム職場復帰支援プログラム)利用可否についての意見を照会し、労働者へ情報提供することも検討します。
 
以上、心療内科千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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