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リワークのガイダンス(その4)
皆様、おはようございます。心療内科 精神科、千里中央駅直結「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークのガイダンス」の4回目です。前回に続き、リワーク(職場復帰)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」のなかで、管理監督者と産業保健スタッフの役割として以下の点が挙げられています。
(1)管理監督者
管理監督者は、事業場内産業保健スタッフ等と協力しながら職場環境等の問題点を把握し、それらの改善を図ることで職場復帰支援(リワーク支援)における就業上の配慮を履行します。また、復職後(リワーク後)の労働者の状態についても事業場内産業保健スタッフ等と協力しながら注意深い観察を行っていきます。人事労務管理上の問題については人事労務管理スタッフと連携して適切な対応を図っていきます。
(2)事業場内産業保健スタッフ等
1.人事労務管理スタッフ
人事労務管理スタッフは、人事労務管理上の問題点を把握し、職場復帰支援に必要(リワーク支援に必要)な労働条件の改善や、配置転換、異動等についての配慮を行います。職場復帰支援において(リワーク支援において)は、産業医等や他の事業場内産業保健スタッフ等と連携しながらその手続きが円滑に進むよう調整を行います。
2.産業医等
産業医等は、職場復帰支援における(リワーク支援における)すべての過程で、管理監督者及び人事労務担当者の果たす機能を専門的な立場から支援し、必要な助言及び指導を行います。特に、労働者の診療を担当している主治医との連携を密にし、情報交換や医療的な判断においては、専門的立場から中心的な役割を担います。労働者や主治医から知り得た情報についてはプライバシーに配慮しながら、関係者間で取り扱うべき情報について調整を行い、就業上の配慮が必要な場合には事業者に必要な意見を述べる立場にあります。
3.衛生管理者等
衛生管理者等は、産業医等の助言、指導等を踏まえて、職場復帰支援が円滑(リワーク支援が円滑)に行われるよう労働者に対するメンタルヘルスケア及び管理監督者のサポートを行います。また、必要に応じて人事労務管理スタッフや事業場外資源との連絡調整にあたります。なお、これらを実施する衛生管理者等については、メンタルヘルス対策全体に関係することが望まれます。メンタルヘルス指針に基づき「事業場内メンタルヘルス推進担当者」を選任している場合は、当該者にこれらの職務を行わせることが望まれます。また、50人未満の小規模事業場においては、衛生推進者または安全衛生推進者は、労働者、管理監督者及び主治医と連携し、地域産業保健センター、労災病院勤労者メンタルヘルスセンター等の事業場外資源を活用しながら、職場復帰支援に関する(リワーク支援に関する)業務を担当します。
4.保健師等
保健師等は、産業医等及び衛生管理者等と協力しながら労働者に対するメンタルヘルスケア及び管理監督者に対する支援を行います。
5.心の健康づくり専門スタッフ
事業場内に心の健康づくり専門スタッフがいる場合には、これらの専門スタッフは他の事業場内産業保健スタッフ等をより専門的な立場から支援します。
以上、心療内科、千里中央駅「杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。