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草津温泉について(その7)
2014/12/31
皆様、おはようございます。心療内科(大阪府・千里ニュータウン・千里中央駅)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】■万代鉱(ばんだいこう)
1970年に硫黄鉱山の坑道から噴出した新しい源泉で、標高の高い地域では主にここから湯が引かれています。摂氏90度以上と非常に高温で熱交換により湯温をさげています。このとき生じる高温の真水は消雪などにも利用されています。「万代持ちますように」との縁起を担いで名付けられた鉱山だが、温泉の噴出を抑制できなかったことや、硫黄鉱山の需要低下もあって廃坑となった後は、小殺生地区に垂れ流されていました。しかしながら近年の技術の進歩と多大な努力により有効に活用されています。現在、草津の町に入ると近隣の山の中腹でジェットの如く高く蒸気を吹き上げている箇所があるが、それが万代鉱の源泉です(犠牲者が出たため源泉地区は立ち入り禁止)。pH1.7で含有する成分も多いが、肌の弱い体質の場合は、体に影響をおよぼす恐れがあります。溢れ出た湯は湯川の上流で派手に蒸気を噴き出しつつ投棄されています。
■香草(かくさ)
pH1.0-1.2で有効な含有成分も多く玉川温泉と双肩する強酸性泉で、かつては一井旅館の別館が引湯していたが、湧出地点があまりにも奥地でかつ湧出量も僅かであるため現在は使用されていないです。川原から今も湧き出ていて野湯ファンが訪れることもあるが、向かうには遊歩道を外れ川や滝を登らなければならないです。エルヴィン・フォン・ベルツが発見したことや、当地での温泉まんじゅう発祥の「さいふ屋」がこの湯でまんじゅうをふかしていたという歴史があります。