2016年04月18日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職)支援」の23回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖メンタルヘルス不調などの傷病休職からの復職(リワーク)と、復職後(リワーク後)の対応の問題点〗
前回は、休職から復職させる(リワークさせる)場合の基準について、できればマニュアル(内規)を作って運営するのが望ましいことや、復職可否(リワーク可否)の判断を行う過程を文書化しておくことが、会社のリスクを軽減することに繋がるという内容でしたが、今回は、職場復帰後の問題点(リワーク後の問題点)についてです。
『職場復帰支援(リワーク支援)の手引き』(復職ガイドライン(リワークガイドライン))では、第4ステップで、事業者として職場復帰が可能(リワークが可能)であるとの最終的な判断が行われますと、第5ステップとして、職場復帰後のフォローアップ(リワーク後のフォローアップ)ということになります。
具体的には、以下の項目について、管理監督者、事業場内産業保健スタッフが復職後のフォローアップを行って(リワーク後のフォローアップを行って)、適宜、復職支援プラン(リワークプラン)の見直しを行うこととされています。
①メンタルヘルス疾患の再燃・再発、新しい問題の発生等の有無の確認
②勤務状況及び業務遂行能力の評価
③職場復帰支援プランの実施(リワークプランの実施)状況の確認
④治療状況の確認
⑤職場復帰支援プランの評価(リワークプランの評価)と見直し
⑥職場環境等の改善等
⑦管理監督者、同僚等の配慮
労働者が完全に職場復帰できる(リワークできる)かどうかは、この職場復帰支援プランの成否(リワークプランの成否)にかかってくることになりますが、一般的には、当初に作成した復職支援プラン通り行く(リワークプラン通り行く)ことの方が少なく、多くは復職支援プランの見直し(リワークプランの見直し)が必要になるとされています。
以上、千里中央駅直結・千里セルシー3階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。