リワークプログラム(その32) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワークプログラム(その32)

2016年02月25日 

心療内科 精神科、大阪府 豊中市・千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の32回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●<第5ステップ>職場復帰後リワーク後)のフォローアップ
メンタルヘルス不調にはさまざまな要因が複雑に重なり合っていることが多いため、職場復帰の可否リワークの可否)の判断や職場復帰支援リワーク支援)プランの作成には多くの不確定要素が含まれることが少なくないです。また、たとえ周到に職場復帰の準備リワークの準備)を行ったとしても、実際にはさまざまな事情から当初の計画通りに職場復帰リワーク)が進まないこともあります。そのため職場復帰支援においてリワーク支援において)は、職場復帰後の経過観察リワーク後の経過観察)と臨機応変にリワークプランの見直しを行うことがより重要となってきます。
日常的に本人を観察できる管理監督者の役割は非常に重要です。しかし、労働者本人は表面的には適応しているように見えても実際にはかなり疲弊していることもあり、特に自分を評価する側である管理監督者に対してはメンタルヘルス不調を隠すことも多いです。そのためにも、事業場内産業保健スタッフ等は定期的に復職後のフォローアップリワーク後のフォローアップ)を実施し、労働者および職場の状況を労働者本人および管理監督者から話を聞き、適宜職場復帰支援プランリワーク支援プラン)の評価や見直しを行っていかなければならないです。労働者は管理監督者の前では「できない」などとは言いにくかったり、管理監督者も労働者本人の前では病状を懸念して業務遂行状態を正直に産業医等に伝えることができなかったりするため、それぞれ個別に話を聞く機会を設けたほうがより望ましいです。
◎症状の再燃・再発、新しい問題の発生等の有無の確認
復職後のフォローアップにおいてリワーク後のフォローアップにおいて)は、症状の再燃・再発についての早期の気づきと迅速な対応が不可欠です。事業場内産業保健スタッフ等は管理監督者と連携しながら労働者の状態の変化について適切なタイミングで対応できるよう日頃から連携を図っておく必要があります。
◎勤務状況および業務遂行能力の評価
職場復帰の様子リワークの様子)を評価するのに重要な視点であり、労働者の意見だけでなく管理監督者からの意見も合わせて客観的な評価を行う必要があります。
職場復帰支援プランの実施リワーク支援プランの実施)状況の確認
職場復帰支援プランが計画通りリワーク支援プランが計画通り)に実施されているかについての確認を行います。予定通り実施されていない場合には、リワーク関係者間で再調整を図る必要があります。
◎治療状況の確認
通院状況や治療の自己中断等のチェック、現在の病状や今後の見通しについての主治医の意見を労働者から聞き、必要に応じて労働者の同意を得たうえで主治医との情報交換を行います。
職場復帰支援プランの評価リワーク支援プランの評価)と見直し
さまざまな視点から現行の職場復帰支援プランについてリワーク支援プランについて)の評価を行います。何らかの問題が生じた場合には、リワーク関係者間で連携しながら臨機応変にリワークプランの変更を行う必要があります。
以上、心療内科、豊中市・千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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