2016年02月10日
心療内科 精神科、大阪府 豊中市・千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の27回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】◎職場復帰支援プラン(リワークプラン)の作成
職場復帰(リワーク)が概ね可能と判断された場合には、職場復帰支援(リワーク支援)をするための具体的なプランを職場復帰支援プランとして作成(リワークプランとして作成)します。通常、元の就業状態に戻すまでにはいくつかの段階を設定しながら経過をみます。リワークプラン作成にあたってはそれぞれの段階に応じた内容および期間の設定を行う必要があります。労働者には、きちんとした計画に基づき着実に職場復帰を進める(リワークを進める)ことが長期的、安定的な職場復帰につながる(リワークにつながる)ことを十分に理解させ、本人の希望のみによって職場復帰支援プランが決定(リワークプランが決定)されることがないよう気をつける必要があります。職場復帰支援プラン作成の際(リワークプラン作成の際)に検討すべき内容について下に示します。
■職場復帰日(リワーク日)
復職のタイミング(リワークのタイミング)については、少なくとも主治医の復職許可(リワーク許可)の日時以降であり、労働者の状態や職場の準備状況の両方を考慮したうえで総合的に判断する必要があります。出社のための訓練や職場調整などの準備が整っていない場合には、準備に必要な分だけ復職を延期(リワークを延期)して万全の体制を整える必要があります。
■管理監督者による業務上の配慮
「業務サポートの内容や方法」については、「2人体制で行う」「相談役をつける」など具体的に提案してもらいます。「業務内容」は”慣れた”業務を少しずつ始めることが望ましいです。残業した翌朝に起きられず出社できないなど、日常生活リズムの乱れからメンタルヘルス不調となるリスクがあることから、再発予防としての就業制限(残業・交代勤務・深夜業務等の制限または禁止、就業時間短縮など)を行い、管理監督者の責任のもとに業務管理を行ってもらいます。また、治療上必要なその他の配慮(診療のための外出許可)などについても理解のうえ、就業措置意見書に併記するなどの工夫が必要です。
以上、心療内科、豊中市・千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。