2015年04月04日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の4回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●リワークプログラムを開始(職場復帰支援プログラムを開始)するリワークプログラム対象者の条件(職場復帰支援プログラム対象者の条件)
精神科治療において治療構造が明確でない状況では、しっかりとした治療的効果は得られないばかりか、患者様のリワークプログラム参加率(職場復帰支援プログラム参加率)は低下し、治療を中止するなどの状況を生むことになります。これらを予防し、しっかりとした治療効果を得るためにも、構造化された治療方針は欠かすことができないです。これはリワークプログラムにおいても同様(職場復帰支援プログラムにおいても同様)です。就労者のみを対象としたリワークプログラム(就労者のみを対象とした職場復帰支援プログラム)なのか、失業者も参加できるリワークプログラム(失業者も参加できる職場復帰支援プログラム)か、というようにリワークプログラム参加時の条件(職場復帰支援プログラム参加時の条件)を明確に定めておく必要があります。
リワークプログラム対象者(職場復帰支援プログラム対象者)と医療者間で確認すべき最も重要な事項に回復度があげられます。リワークプログラム参加条件(職場復帰支援プログラム参加条件)に医師の判断が必要であるという状況が7割以上で、最も多かったです。現在のリワークプログラム(現在の職場復帰支援プログラム)では、医師の判断がリワークプログラム参加(職場復帰支援プログラム参加)に大きく影響するが、その判断は他職種からの情報をもとに行われます。したがって、他職種は医師への情報提供を必ず行い、医師が正確な判断ができるように努める責任があります。
また、リワークプログラムを開始する際(職場復帰支援プログラムを開始する際)には、リワークプログラム対象者の参加意思(職場復帰支援プログラム対象者の参加意思)を必ず確認することは欠かせないです。リワークプログラム参加理由(職場復帰支援プログラム参加理由)が明確で、かつリワークプログラム対象者自身の希望(職場復帰支援プログラム対象者自身の希望)で参加したという状況が望ましいです。難治性を示すリワークプログラム対象者(難治性を示す職場復帰支援プログラム対象者)には、「上司から命令され、仕方なく参加しました。私は今すぐにでも復職(リワーク)できます」と強く主張する人がいるため、注意が必要です。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。