2015年04月03日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の3回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●リワークプログラムと精神科作業療法(職場復帰支援プログラムと精神科作業療法)
精神科作業療法の診療報酬制度の規定は、2時間を1単位とし、1日2単位(1単位=25名)、50名までの診療が可能です。これらは入院診療、外来診療を問わずに実施可能であるが、全国の精神科病院のほとんどが入院作業療法に偏った状況が見受けられます。2011年に行った「うつ病の作業療法に関する現状調査」においても、うつ病作業療法を実施している診療形態は入院作業療法が主であり、外来作業療法での診療は15%程度でした。
また、精神科作業療法では、一人の作業療法士が25名前後の患者様を一度に診療しなければならないことが多く、臨床における作業療法士の苦悩があります。外来作業療法を積極的に実施できる状況が整えば、リワークプログラムにおいて大きな貢献(職場復帰支援プログラムにおいて大きな貢献)ができるでしょう。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。