非定型うつ病について(その44) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その44)

2015年02月07日 

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】このミルタザピンは、化学構造的にみると、古くからあるミアンセリン(テトラミド)を一部改良した四環形抗うつ薬で、ノルアドレナリン遊離促進などの作用があることや、効果発現が早く、眠気の副作用が出やすい点などは四環形に見られる特徴です。用法は、通常成人の場合、1日15mgを初期用量とし、15~30mgを1日1回就寝前に経口服用します。なお、年齢や症状に応じて1日45mgを超えない範囲で適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として15mgずつ行います。よく効いてくるまでに、1週間以上かかることがありますので、医師の指示どおりに服用します。また、急に飲むのを中止すると、反動(離脱症状・退薬症候群)で症状が悪化したり、吐き気や頭痛、倦怠感などの症状が出たりすることもありますので、中止する際は、医師の判断に従って徐々に減量しなければなりません。
副作用で一番多いのは眠気で、約50%の人に現れ、次に多いのが口の渇きで約21%、そのほか倦怠感、便秘、めまい、頭痛、動悸、手のふるえや体重増加なども時々みられます。また、まれにいらだち、けいれん、不安、錯乱、発熱、下痢、血圧上昇、頻脈、自律神経不安症などを起こすこともあります。もし普段とは異なる不安感や焦燥感、イライラ感、気持ちの高ぶり、悪い衝動にかられるなど、精神的な変調を感じたら、医師に相談して指示を仰ぎます。特異な副作用として「セロトニン症候群」を起こすことがありますので、何か普段と違っておかしいなと感じたら、早めに医師と連絡をとることが大切です。
 以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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