非定型うつ病について(その21) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その21)

2014年12月31日 

皆様、こんにちは。心療内科千里中央駅直結・千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】もう一つの「執着気質」ですが、これも「メランコリー親和型」とよく似ていて、仕事熱心、几帳面、集中力、こり性、正義感、責任感が強いのが特徴です。このような性格のため、頼まれたら断りきれず、仕事でも何でも自分一人で抱え込み、頑張り過ぎて心身が疲労し、やがてうつ病を発症します。うつ病患者の90%以上に、この執着気質がみられるといった報告もあります。この執着気質は、日本人の典型的な精神性ともいえるもので、日本のバブル期を支えてきた団塊世代の人を中心に多く見られます。ところが、時代の進歩とともに、社会構造の変化、価値観の多様性、リベラルな思想などが浸透してくるなかで、形式や秩序にとらわれない、自由で気ままな生き方を求め、仕事もほどほどにやり、自己中心的なタイプの世代が台頭してきました。21世紀になって、非定型うつ病の人が増えてきた背景には、こうした日本人の気質の変化があるものと考えられます。

 

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