2014年12月18日
皆様、こんにちは。心療内科(千里中央駅直結・千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】●過食の傾向(過食)
食べる行為は、心理的なものと深く関わっていますので、うつ状態になると食行動にも強く影響してきます。従来型の定型うつ病では、食欲不振になり体重が減少してきますが、非定型うつ病になると、逆に食欲が度を越して起こり、過食して体重が増加してきます。これは、不安な気持ちを食べることによって抑えようとする行動です。何かを食べていないと気持ちが落ち着かない、食べずにはいられない状態なのです。
過食の定義は、食欲、食事量、体重増加によって認められます。まず食欲は、度を越して食べたいと思う衝動が、週に3日以上あり、また過食したと思うことが週5日以上ある場合です。次に食事量は、うつ状態のときに週に2回以上、度を越して食べることがあるか、またはほとんど1日中食べているか、または1日に何度も間食をしてしまう日が、週に3日以上ある場合です。そして三つ目の体重増加については、約4.5kg以上の体重増加が見られる場合です。以上三つの条件のうち、どれか一つでもあれば過食と判断されます。