非定型うつ病について(その4) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その4)

2014年12月14日 

皆様、こんにちは。千里中央駅直結・千里セルシー3階、心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】一方、気分反応性の逆作用として、気分の落ち込みがあります。会社で嫌なことが起きたり人間関係がまずくなったりすると、てきめんに反応して抑うつ状態になり、体が鉛のように重くなる「鉛様麻痺」になったり、眠くてしかたない「過眠」といった症状を呈します。そして、他人のささいなひと言に過剰に反応して、ひどく落ち込みます。感情が非常に過敏になるため、ちょっとした非難の言葉やプライドを傷つけられたような言葉には、激しく病的に反応します。したがって、非難したり責めたりすることは、いたずらに感情を刺激し、病状を悪化させますので、本人と関わる場合は注意が必要です。実際の臨床の場では、「嫌なことがあった場合に、激しく気分が落ち込む」患者の方が、より多く見られます。しかし、このような気分反応性の症状こそ、正確な診断をつけるためには必要です。一見怠けているように見える患者ですが、決して本人が意識的にやっているのではなく、「病気がそうさせている」と受け止めることが、病気を正しく理解するうえで大事なポイントです。

 

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