冬季うつ病について(その7) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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冬季うつ病について(その7)

2014年11月30日 

皆様、こんばんは。千里中央駅直結・千里セルシー3階、心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】また、熊などの冬眠する哺乳類は、冬眠前の準備として食欲増進が見られ、冬になると活動を停止します。このことは日照時間が短くなることによって起きることがわかっており、われわれ人間も、同じ哺乳類としての共通の性質をもっていると考えられています。
冬季うつ病の発症のメカニズムとしては、
●日照時間が短くなると、通常よりも光の刺激が減り、それが原因で神経伝達物質のセロトニンが減って脳の活動が低下してしまう。
●目に入る光の量が少なくなると、体内時計をつかさどる脳の松果体からメラトニンの分泌されるタイミングが遅れたり、分泌量が増えたりして、体内時計が狂う。
といった説があります。いずれの場合も、光の不足により、概日リズム(昼と夜のリズム)、深部体温リズム、メラトニンリズムが遅れて乱れ、全体として生体リズムが崩れて、結果として症状が発生しているものと考えられているようです。

 

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