2014年11月24日
皆様、こんばんは。千里中央駅直結・千里セルシー3階、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
冬季うつ病とは、季節の変化に起因する「季節性情動障害」(季節性うつ病)の一つです。1984年に米国の研究者が新たな病気として発表しました。
主に、10月から12月頃にかけてうつ症状が現れ、春先の3月頃になると回復する「冬季うつ病」が有名となっていますが、稀に、夏に発症する「夏季うつ病」という病気もあります。ただ、うつ病という名称がついてはいますが、季節性のもので、精神的に問題を抱えている訳でもないので、一般のうつ病とはかなり状況が異なります。実際に症状の面においても、特徴ある症状を持っています。
冬季うつ病は、一度発症すると毎年繰り返す傾向があります。また、患者の男女比では、女性が圧倒的に多く、男性の4倍近くに上るといわれています。
また、最近では、冬場がうつ症状、夏場が躁症状となり、年間を通じて「躁」と「うつ」状態を繰り返す症状の方も見られます。