身体症状(頭痛) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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頭痛(頭が痛い、ずっしり重く感じる、ズキズキ痛む)

Q9.頭が痛くなる、重く感じるのはどうしてですか?

A9.風邪をひいたり、飲みすぎたあとの二日酔いなど、頭痛は誰でもよく経験します。そのほとんどは数日で治まるでしょう。ところが何日も頭痛が続く、あるいは頻繁に頭痛がする場合は、何らかの病気の可能性があります。

頭痛や頭重感には、基礎疾患が原因となっているものと、基礎疾患のないものがあります。よくあることだと気軽に考えていると、頭痛の背景には重篤な病気が隠れている場合もあります。

頭痛や頭重感が続く場合、ストレスやこころの病気が原因となっていることもありますが、まずは身体疾患から調べることが必要です。

基礎疾患が原因となる頭痛には、たとえば脳腫瘍や脳梗塞、脳出血など、脳内の病気が考えられます。神経内科や脳神経外科で、頭部CT、頭部MRIなどの検査を行って、脳疾患がないかを調べてみる必要があります。

ストレスの影響だろうと思って気楽に考えていて、頭痛が治まらず、しばらくたって検査したところ、脳腫瘍が見つかるケースもあります。身体症状を感じたとき、まず体の検査を行うことは、とても大切です。

基礎疾患のない頭痛として、緊張性頭痛や片頭痛がよく知られています。緊張性頭痛は、頭を周りからぎゅっと締めつけられるような痛みや、頭がずっしりと重く感じるのが特徴です。無理な姿勢を続ける、目や肩の疲れなどの身体的ストレスだけでなく、心配ごとや不安などの精神的ストレスから、頭部の筋肉が過度に緊張するために起こることがあります。

片頭痛は、脈拍にあわせズキンズキンと痛むのが特徴です。階段の昇り降りや、激しい運動のあと、緊張がとけてほっとしたときなどに痛くなったり、太陽の光や音で痛みがひどくなったりします。詳しいメカニズムはわかっていませんが、脳血管の収縮と拡張で引き起こされると考えられています。

これらの頭痛は、ストレスやうつ病とも関係が深いといわれています。最近では、うつ病や不安障害と関係が深いセロトニンという神経伝達物質が、片頭痛にも関係していることがわかっています。逆に、頭痛に悩むことで抑うつ状態になることもあります。また、人は精神的に不安になると、痛みに対して過敏になるので、ますます頭痛がひどく感じられるということもあるでしょう。

頭痛や、頭が重く感じるこころの病気には、ほかにも統合失調症や血管性認知症、適応障害全般性不安障害転換性障害など、様々な種類があります。

これらの病気でなぜ頭痛が起るのか詳しくわかっていませんが、こころの病気に伴う不安や緊張、神経が過敏になることで、頭痛が生じていると考えられます。転換性障害は、こころの問題が体の症状に置き換えられるもので、精神的なストレスが頭痛となって表れてきます。

今考えられる病名
うつ病・うつ状態」、「統合失調症」、「適応障害」、「全般性不安障害(GAD)」、「転換性障害

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