リワーク・プログラム(その31) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その31)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の31回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■リワーク・プログラムの費用や利用期間等はどうなっているか

◎障害者職業センターの場合
障害者職業センターは公的サービスのため無料ですが、公務員は利用できません。標準的なリワーク支援期間は3か月となっています。
ただし、無料ということで利用希望者が多く、数か月間待機しなければならない場合もあります。
リワーク支援についての説明、見学、希望者には個別相談をする説明会を定期的に行なっています。
休職者本人とその家族、事業所担当者、産業保健スタッフ等、誰でも参加可能です。
詳しくは障害者職業センターへ問い合わせてください。

◎民間企業の場合
民間のリワーク・プログラムは、リワーク施設の種類・内容が多岐にわたるため、リワーク・プログラムの費用はまちまちですが、企業との契約によりリワーク・プログラムのサービスが提供されるので、社員側にとっては無料となります。
リワーク・プログラムの利用期間リワーク施設ごとに違いがありますが、目安は1か月~6か月になります。

■会社は休職者やリワーク施設とどう連携を図ればよいか
ここからはうつ病で休職した社員がリワーク・プログラムに参加し、復職リワーク)したケースを例示のうえ、会社側が押さえたいポイントを時系列で確認します。

【休職前の社員の状況】
業務量が非常に多いにもかかわらず人員がなかなか増えない部署に所属している。
あるとき部内で大きなトラブルが発生し、それをカバーするため業務量が急激に増加。
連日残業が深夜の時間帯にまで及び、自分の業務をこなすことができなくなっていったが、同僚も自分と同じように残業しているためSOSを出すことができなかった。
そこへ、もともと折り合いの悪かった上司より強く叱責を受ける。会社に出社することが辛くなり遅刻が増えたが、ある日とうとう朝起き上がることができなくなった。
心療内科を受診したところうつ病と診断され、要休職の診断書が発行された。

◎会社側が押さえておきたいポイント
●管理監督者は安全配慮義務に基づき、部下のメンタルヘルスケアをしなければならない
メンタルヘルス不調者が判明したときは管理監督者1人で抱え込まず、人事労務担当者や産業保健スタッフに報告し、今後の対応を相談する
●休職になったときは休職時に必要なこと(給与、社会保険料、休職日数、休職期間中の連絡先、復職手順リワーク手順)など)を書面などで連絡する

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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